今週末は「中山・阪神」2場での3日間開催。 重賞は土・日・月にそれぞれ1レースずつ。日曜日には秋華賞トライアルのGI…

 今週末は「中山・阪神」2場での3日間開催。

 重賞は土・日・月にそれぞれ1レースずつ。日曜日には秋華賞トライアルのGII・ローズステークス(阪神・芝1800m)が行われる。

 3歳牝馬にとっては先のGIに向けての大事な前哨戦。今週も、過去10年データを使って馬券ヒントを探っていこう(ローズSの20、21、22、24年開催は中京競馬場芝2000m戦です)。

1.荒れるトライアル戦の上位人気は信用できる?

 いつものように、まずは上位人気馬のチェックから。

 ローズSでの1番人気馬は、過去10年で3勝。15年シンハライト、19年ダノンファンタジー、22年アートハウスがそれぞれ勝っている。いずれも「前走オークス」からローテーションだった。成績は[3-2-1-4]。一応まずまずの成績は残している。

 2番人気馬の成績は[1-2-2-5]、3番人気馬の成績は[1-0-1-8]。人気が下がると成績も下がる傾向にある。上位3番人気までの馬が揃って馬券圏内を外すことはない。馬券軸とするならば上位3頭から選ぶというのは正攻法といえそうだが…。

2.2ケタ人気馬も絡んでくる?

 1着は上位3番人気馬までで5回の勝利。

 それ以外の5回は4〜8番人気馬たちが勝っている。9番人気以降の馬には勝利がない。

 併せて、過去10年馬券圏内30頭中、「9番人気馬と10番人気馬」は一度も馬券圏内にさえなっていない。

 ただ11番人気馬〜14番人気馬は2着・3着によく絡んでいる。このゾーンの馬は過去10年で6頭が馬券圏内になっているのである。とはいえ、この人気薄勢をどうチョイスするかが難しい。

 前走ローテから判断するにしても、該当する6頭中、前走1勝クラスが2頭・前走2勝クラスが2頭・前走フローラS(14着)1頭・前走桜花賞(7着)1頭となっている。前走が条件戦組でも重賞大敗組でも食い込むことはできるようだ。この11〜14番人気のゾーンを相手に入れていく馬券作戦もありかも…。

3.1着馬の前走は2つのパターンしかない?

 次は、1着馬の前走ローテについて。

 項目1でも書いたが、1番人気で勝利している馬3頭はすべて前走オークスからである。これ以外でも、過去10年の1着馬10頭中6頭が「前走オークス」からのローテだった。

 ちなみにそのオークスでの着順は、1着は1頭だけ。あとは4着馬2頭・5着馬1頭・7着馬1頭・13着馬1頭となっている。前走オークス組は着順度外視で注意はしておかないといけないということかも。

 そして、この6頭はローズSではすべて5番人気以内であった。今年、前走オークス組は4頭出走予定。5番人気以内になりそうなのはカムニャックとパラディレーヌあたり。ちょっと気にしておきたい。

 ちなみに、これ以外の4回分の勝利は、すべて前走1勝クラスの馬だった。前走の競馬場・距離ともにバラバラなので絞りづらいがいずれも「前走1着」が絶対条件。今年もそんなタイプの台頭があるのかどうか。

4.過去10年で川田騎手は4勝と相性バツグン

 枠順に関してはかなりフラットな傾向。過去10年では3枠以外すべての枠から勝利馬が出ている。まあ10年中4回は中京競馬場芝2000m戦開催なのでデータが揃っているとはいえないが、内外で大きな有利不利はないと見て良いはずだ。

 そして騎手は、過去10年で川田騎手が4勝と圧倒。次いでルメール騎手が2勝している。今年も川田騎手がカムニャック鞍上というのはプラス材料と見て良いだろう。

 脚質としては、逃げタイプから4頭が馬券圏内をキープ。開幕2週目なので先手を取ればある程度は有利なレースができそう。一方、上がり最速タイプも過去10年で7頭が馬券圏内に食い込んでいる。ただ33秒台を出しながらも届かないケースあり。ポジションが後ろ過ぎるのは危険だろう。