<令和7年度 秋季埼玉県大会北部地区予選:西武文理12―4所沢商 (8回コールドゲーム)>◇9日◇代表決定戦◇所沢航空公…
<令和7年度 秋季埼玉県大会北部地区予選:西武文理12―4所沢商 (8回コールドゲーム)>◇9日◇代表決定戦◇所沢航空公園記念球場
昭和50年代(1976年~1983年)に3度、甲子園出場の実績がある所沢商。西部地区では川越工とともに一時代を築いた公立の伝統校だ。しかし、時代の流れの中で、商業校ということもあって部員も集まりにくくなっている。この夏は、3年生部員が0で1、2年生のみでの戦いとなった。もっとも、そのメンバーがそのまま残ったということもあり、秋季大会では西部地区1回戦では夏に4回戦まで進出している川越を下しての代表決定戦進出となった。この試合も登録選手は16人という状況で厳しさは否めない。
これに対するシードの西武文理は、初戦がいきなり代表決定戦ということになる。夏はセンバツ出場を果たしている浦和実に5回戦で6対9と敗れたものの、3勝を挙げてのベスト16進出で実力のあるところを示している。部員数も多く、新チームでも1、2年生だけで65人いるという。当然選手層も厚い。今の時代の高校野球では、こうした私立校と公立校の環境の格差は避けられないところだ。
それでも、所沢商は序盤よく踏ん張った。初回には、1番の木村 優有也選手(2年)が安打で出塁すると、バントと長瀬 遼選手(2年)の安打で繋ぎ、相手失策で2人が還って、いい形で先制した。所沢商は先発・中里 甲太朗投手(1年)がいい立ち上がりだっただけに、これは、いい試合になっていくと思われた。
しかし、西武文理は慌てずじっくりと攻めていった。相手失策にも巧みに付け込んで2回に1点を返し、3回には2点を奪い逆転した。さらに4回には、相手の2つの失策も重なって、打者一巡で4点を奪って主導権を奪った。
食い下がりたい所沢商は5回と7回に1点ずつ返していき、意地は示した。しかし、8回に失策から崩れて5失点。これで、そのままコールドゲームとなってしまった。
西武文理の佐藤 圭一監督は、「もっと畳みかけられると思っていたのですが、相手の投手がよかったですね。ミスで救われたというところもあってこういう結果になりましたけれども、反省点は多い試合です。バッテリーと1番、4番と1年生も多いので、これから経験を積んでいって成長していって欲しい」と話した。
所沢商の完投した中里 幸太朗投手(1年)は、結果的には12失点となったものの、8イニングをしっかりとよく投げたと言っていいであろう。ことに、初回と5~7回は3人ずつできっちり抑えており、守りのミスがことごとく失点につながっていったということが、いささか気の毒でもあった。