27年度からセ・リーグにDHが導入される。DHが導入されれば、守備に難のある打力型の選手が起用できる。そういう背景もあり…

27年度からセ・リーグにDHが導入される。DHが導入されれば、守備に難のある打力型の選手が起用できる。そういう背景もあり、アマチュア界のスラッガーたちの需要が上がっている。

 高校生では高校通算49本塁打のスラッガー・櫻井 ユウヤ内野手(昌平)の人気がじわじわと高まってきた。

櫻井はこの夏、埼玉大会7試合に出場し、20打数10安打、1本塁打11打点の大活躍だった。

 春から夏にかけてどんな成長を見せたのか振り返っていきたい。

 櫻井は「相手が警戒するのはわかっているので、ボール球に手を出さない。とにかく我慢した」と語るように、相手バッテリーの投手陣の心理を読みながら、打席に入っている。

 バットを高く掲げながら、ボールを手元まで呼びこんで、豪快に振りぬくスタイル。以前はフライを高々と打ち上げることも多かったが、この夏は軽く拾って安打にするなど打撃の幅がかなり広がった。

 ヒットになった時の打球は非常に高速。ライト方向にも長打が打てるのが強みだ。本塁打はいつも特大弾か、弾丸ライナーのどちらか。プロの世界で打席を重ねて本物のスラッガーにしたいと思わせるものがある。

 課題の守備はまだまだなところはあるが、以前よりも捕球姿勢が低くなり、捕球技術が高まった。送球のコントロールもよくなり、守備でチームを救う試合もあった。

 櫻井は「春の大会以降は打撃よりも守備練習に時間を割きました」と答えるように、苦手なものと向き合って取り組む姿勢も評価できる。プロの世界では打撃が求められるタイプだと思うが、苦手なことに取り組んだ姿勢は、プロで成長できる選手として評価できるのではないか。

 驚異的な長打力があるだけではなく、この夏はいろんな投手に対応してヒットを打てる姿を見せた。打率も残せるスラッガーとして成長できると見込んでいる。

 高卒スラッガーが欲しい球団は評価が高いだろう。指名順位としては中位指名を予想したい。

 プロ4年、5年目ぐらいに一気に二ケタ本塁打を打てるほどの爆発力がある。細かいことにこだわらずガンガン勢いに任せるチームのほうが櫻井の潜在能力の高さを発揮できるかもしれない。