◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 presented by P&G 事前(10日)◇TPCリバーズ・ベンド…
◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 presented by P&G 事前(10日)◇TPCリバーズ・ベンド(オハイオ州)◇6876yd(パー72)
直近の試合だった2週前「FM選手権」最終日、馬場咲希は悔し涙を流した。同組でスコアを伸ばした岩井千怜ら同じルーキーの日本勢4人が躍進するシーズン。ポイントランキング65位で食らいついているが、自分に足りないものばかりが気になっていた。
昨季の主戦場だった米下部エプソンツアーは3日間競技がほとんど。「その1日だけでも全然違う」。72ホールの戦いは、容赦なくウィークポイントを突き付けてくる。そんな悔しい思いを積み重ね、少しずつ前に進んでいる。「自分のダメなところがよく見えて、あとはいいところも“チラチラ”みたいな感じ(笑)」
FM選手権で初優勝したミランダ・ワン(中国)は昨季エプソンツアーで切磋琢磨した選手の一人でもあった。「ミランダはすごく仲良くしてくれて、プロアマパーティとかでもいっぱいしゃべったりした友達。エプソンでも競い合う場面がありました」。最終戦で3位に入って昇格枠に滑り込んだ選手で、惜しくも届かず予選会からはい上がった馬場とは立場も比較的近いかもしれない。涙を流した直後に見た初Vは「自分も絶対優勝するぞって気持ちを湧き起こしてくれた感じがします」と大きな刺激になった。
昨季米下部のポイントランクトップ10に入って昇格した選手のうち、今季馬場よりもポイントを稼いでいる選手は3人しかいない。いっそう激しいサバイバルレースに身を置きながら、優勝争いの経験値を増やしていく必要性を痛感する日々。それでも、「やっぱり早く優勝したいですし、優勝するために練習しているので。そこはかなえたい」。控えめながら、しっかり言葉に力を込めた。(オハイオ州ハミルトン タウンシップ/亀山泰宏)