◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 presented by P&G 事前(10日)◇TPCリバーズ・ベンド…
◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 presented by P&G 事前(10日)◇TPCリバーズ・ベンド(オハイオ州)◇6876yd(パー72)
開幕2日前、朝のうちに練習ラウンドをスタートした渋野日向子がコースから引き揚げたのは夕方になってからだった。18ホールを回った後にショット、アプローチ、パットをみっちり。「量が全てではないけど、(ある程度の)量はしないと自信がつかない。自分の場合、うまく質(だけ)を求めてできるタイプではないですし」。いいイメージを刷り込めなければ、練習でも自信は削られる。それでも、若手時代はがむしゃらに球を打ち続けたはず。前向きに取り組めた長時間の練習を終えて、そんなことを思い出した。
「経験を重ねたゴルフも大事だけど、若々しいマインド、若々しいゴルフで戦いたい」と力を込める。無傷で18ホールを駆け抜けるきれいなスコアカードはなかなか作れなくても、喫したボギーを上回るバーディを取り返してやろうという気概。不屈の精神を体現するように、ピンを果敢に攻めるショット。それが最近はひとつのボギーに激しく落ち込み、セカンドで外したときのリスク管理ばかり意識して広いエリアへ逃げがちになっていなかったか。
自問自答すると、優勝を目指していたシーズン当初の自分が、いまはカットラインばかり考えていることに気づく。技術的な課題だけでなく、「ホントに自分のマインドの問題なんだろうなっていうのは、つくづく思っている。自分の考え方から、まず変えていかなきゃいけない」。事前チェックでもコースを調べつつ、ひとつのラウンドとしてひたすらバーディを獲ることを目指した。
今大会終了時点のポイントランキングを基準に秋のアジアシリーズ4試合の出場可否が決まる。ポイントランク101位から上積みが必須の状況でも、目下のテーマと向き合うことにフォーカスしたいとうなずく。
米ツアーに参戦した時から、数少ない日本のファンの前でプレーする機会となる日米共催「TOTOジャパンクラシック」に出ることをひときわ大事にしてきた。その思いは変わらないが、「アジアシリーズに出られても、出られなくても、これで終わりじゃない」。次週以降、米国でも3試合が残っている。求めてやまないマインドを貫ければ、突破口にもなり得る。(オハイオ州ハミルトン タウンシップ/亀山泰宏)