今岡がチーム第1号となる2ラン「夢のような感覚でした」“恐怖心”を払拭した。侍ジャパンU-18日本代表は8日、沖縄セルラ…

今岡がチーム第1号となる2ラン「夢のような感覚でした」

“恐怖心”を払拭した。侍ジャパンU-18日本代表は8日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップ」で南アフリカと対戦し、10-0で大会規定により5回コールド勝ちを収めた。3回には今岡拓夢内野手(神村学園)にチーム初となる本塁打が飛び出したが、その裏には指揮官からのアドバイスが隠されていた。

 打線は初回から得点を重ね、3点リードで迎えた1死一塁の場面で6番の今岡に打席が回ってきた。「とにかく来た球に対して強く打とうという気持ちで打席に入りました」と繋ぐ意識を持ちながらも、力強く振り抜いた。木製バットの乾いた音が球場に響くと、打球はレフトスタンドへ吸い込まれた。チーム第1号となる2ランに拳を突き上げた。

 ついに出た1本。ここまで3試合中2試合に出場し、イタリアとの初戦、第1打席で放った左前打以降、試合前までに5打席連続無安打が続いていた。実は練習で、小倉全由監督から指摘を受けていた事を明かした。「バットが折れるのを怖がっているように見える」。自分では気が付いていなかったが、意外だった言葉を受け止め、見つめ直すきっかけには十分だった。

 小倉監督は「力があるバッターですからね。練習でも『もっと振っていいよ』って言ってたんですよ。自分のタイミングで打ってくれたら、しっかり捉えてさえくれれば、ああいう打球が打てるんですからね。もっと打ってもらいたいなと思います」と信頼を口にする。

 高校通算16本の本塁打を放ってきたが、木製バットでは初。「正直、フェンスを越えると思っていなかったので、夢のような感覚でした。今日の1本は、特別なものになりましたし、一生の思い出になるかなと思います」と、冷静に取材に応じてきた中でやっと笑顔がこぼれた。5日に誕生日を迎えた18歳。もう怖いものは何もない。(木村竜也 / Tatsuya Kimura)