及川は両リーグ最多の60試合登板とタフな姿でチームを支えた(C)産経新聞社 今季の阪神の強さを語る上で救援陣の奮闘は欠か…

及川は両リーグ最多の60試合登板とタフな姿でチームを支えた(C)産経新聞社
今季の阪神の強さを語る上で救援陣の奮闘は欠かせない。
優勝決定となった9月7日の広島戦(甲子園)では先発の才木浩人が5回に先頭石原貴規への頭部死球で危険球退場となったことで、スクランブルとなった。
ただ急遽マウンドに上がった湯浅京己がしっかり火消しに務めると、6回からは桐敷拓馬、7回は及川雅貴、8回は石井大智とつなぎ、2点差で迎えた9回には守護神、岩崎優がしっかり3人で締めゲームセット。虎が誇る救援陣の層の厚さ、今季の強さを優勝決定試合でも示した。
また、それぞれ頼もしい姿を見せた救援陣の中でも今季特に飛躍した姿を見せたのは高卒6年目シーズンを迎えた、左腕リリーバーの及川にもあった。
昨年までは先発を務めることもあったが、今季は救援1本。ここまでリーグ最多の60試合に登板、防御率0.94(8日現在)と安定したパフォーマンスでチームを支えた。
球の出所が見にくい、独特のファームから繰り出す剛速球、右打者の内角にしっかり投げ込むクロスファイヤーも強みを発揮し、打者を封じ込めた。
救援陣では48戦連続無失点記録を続ける石井、今季2年ぶりに30セーブを記録した岩崎など、磐石の構えを誇る。
先発陣も安定している中、試合後半を託される救援陣も1人、1人が強みを発揮していることでスキのない投手運用につながっている。及川の今季の躍進にはファンの間からも「陰のMVP」「見事、ピースにはまった」「及川の活躍なくして優勝はなかった」「本当に頼もしかった」と活躍をたたえる声が多く出ている。
チームは今後、10月15日から始まるCSファイナルを見据える。背番号37の勇姿に引き続き、注目が集まっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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