坂本は今季、主戦捕手として投手陣をしっかり引っ張った(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 藤…

坂本は今季、主戦捕手として投手陣をしっかり引っ張った(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 藤川阪神が堂々の優勝を果たした。9月7日にリーグ優勝を決めたのは、2リーグ制後、史上最速。球団創設90周年と節目の年に2位に17差と圧倒的な強さを発揮し、投打に充実の戦力を整えた、新任の藤川球児監督の手腕も高く評価された。

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 また扇の要としてプロ10年目の今季、躍動した姿を見せたのは坂本誠志郎だった。

 今季はここまでキャリアハイとなる試合に103試合に出場、先発、救援陣とも他球団垂涎のピッチングスタッフを好リードで導いた。

 守備面ではシーズン中の目配り、気配りも話題を呼ぶ中、打撃面の「貢献」も注目されている。

 ここまでセ・リーグの打撃・四球部門は上位5位までを阪神勢が独占。1位の大山悠輔(62)から始まり、近本光司(56)、佐藤輝明(52)、森下翔太(50)と続く中、坂本もしっかり「49」四球を選び、5位にランクインしている。

 これは中日の主砲、細川成也の「48」四球より、現時点で一つ多く四球を選んでいることに。

 2023年の日本一達成時には岡田彰布前監督が四球を査定ポイントに加えたことも話題を呼んだ。四球をしっかり選ぶことでボール球を振らなくなり、好球必打につながるメリットもある。

 チームでは本塁打、打点の打撃二冠を走る佐藤輝明の豪快な打撃が注目されたが、こういった姿勢もチームの躍進を支えたとされる。

 実際に坂本は優勝決定となった7日のゲームでもマルチ安打をマークしながら、4回一死二塁の場面では四球をしっかり選びチャンスメイクに貢献している。出塁率.360(8日現在)はレギュラー陣の中でトップの数字、選球眼の良さも大きな武器となっている。

 今季は「打てる捕手」としても存在感を示す中、つなぎの姿勢もチームを助けたとされる。

 坂本の四球をしっかり選ぶ姿勢にはファンの間からも「坂本選手の貢献は絶大」「本当にいい選手」「良い仕事しています」「今年の坂本の強みだな」「出塁率の高さにつながっている」など称賛の声が多く集まっている。

 今後はポストシーズンを見据え、背番号12の力はさらに求められる。今後も攻守にわたっての奮闘した姿を期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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