8日、南アフリカ戦に先発した中野 大虎投手(大阪桐蔭)は5回9奪三振、無失点の快投でスーパーラウンド進出を呼び込んだ。 …

8日、南アフリカ戦に先発した中野 大虎投手(大阪桐蔭)は5回9奪三振、無失点の快投でスーパーラウンド進出を呼び込んだ。

 最速145キロの速球、切れ味鋭いスライダーを武器に次々と三振を奪った。中野は「この日の先発は事前に言われていて、しっかりと準備ができていた。いつもベンチを盛り上げてチームに貢献しようと思っていましたが、今日は投手として貢献しようと思っていました」と振り返る。

 それでも4回には3安打を浴びて満塁になったことなど、イニングによってばらつきがあった。

「まだボール球など無駄な球が多いのでそれを少なくして打たせて取るようにしたいです」と反省を忘れなかった。

 ちなみに中野は祖父が阪神の私設応援団に所属しており、「大虎」は祖父が名付けた。中野本人も阪神の大ファン。中学時代の取材では、藤川球児監督を憧れにしており、火の玉ストレートを追求していると語っていた。

 セ・リーグ優勝が決まった7日は、優勝の瞬間をホテルのテレビで見ていた。

「うれしくて叫びました。スマホをテレビに向けながら、優勝の瞬間をとって喜んでいました」

 気分も乗る中、快投を見せた南アフリカ戦。72球を投げ、規定により中2日となり、11日のスーパーラウンド初戦から登板が可能。先発、中継ぎのどちらになるのか。世界一を目指して腕を振る。