ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックの開幕まで6日であと半年となった。2022年の北京パラアルペンスキーで金3個、銀1…

 ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックの開幕まで6日であと半年となった。2022年の北京パラアルペンスキーで金3個、銀1個のメダルを手にした村岡桃佳(28)は、今春、けがで国内大会を欠場したが、本番に向けてコンディションを上げている。

 村岡が出場するアルペンスキーでは、森井大輝(45)にも注目だ。これまで6大会に出場し、七つのメダルを手にしている。ただ、金メダルにはまだ届いていない。今季限りで競技の第一線から退くことを明らかにしていて、「表彰台の真ん中しか狙っていない」と話す。

 車いすカーリングの混合ダブルスには小川亜希(50)、中島洋治(61)組が出場する。この競技の日本勢の出場は2010年バンクーバー大会の混合4人制以来。2人は当時も出場していた。今年3月の世界選手権で日本勢初優勝を果たすなど、経験値を生かした強みを試合で発揮できている。

 勢いに乗るのはスノーボードの小須田潤太(34)。今年、世界選手権で日本勢として初優勝した。

 北京大会でノルディックスキー男子20キロクラシカルを制した川除大輝(24)は、今年の世界選手権で男子10キロクラシカル立位を制した。

 海外勢では、2018年平昌大会と北京大会のスノーボードで計三つの金メダルに輝いた米国のブレナ・ハッカビー(29)に注目。

 北京大会では、それまで出場していたクラスが本番で実施されず、障害の軽い選手のクラスで戦うことに。それでも金メダルをつかみ、実力の高さを示した。(藤野隆晃)

■東京―名古屋間と同じ広域開催

 来年3月6~15日に開かれる今大会は、競技会場が複数のエリアに分かれる広域開催となる。

 ミラノとコルティナダンペッツォは直線距離で約250キロ離れている。東京―名古屋間の直線距離とほぼ同じだ。

 来年2月の五輪の閉会式が行われるベローナで、パラリンピックの開会式がある。

 アイスホッケーはミラノで開催。アルペンスキー、スノーボード、車いすカーリングはコルティナダンペッツォで行われ、そこから南西に約50キロのテーゼロでバイアスロンとクロスカントリーが開かれる。