貴重な追加点となる今季1号ソロを放った中日・石川昂弥(C)産経新聞社 セ・リーグ5位の中日は9月3日の阪神戦(バンテリン…

貴重な追加点となる今季1号ソロを放った中日・石川昂弥(C)産経新聞社

 セ・リーグ5位の中日は9月3日の阪神戦(バンテリン)に5-2で逆転勝利。1点を追う5回に3番・上林誠知が右前に同点タイムリーを放つと、4番・細川成也が勝ち越しの右越え14号3ランで続き、ひっくり返した。

【動画】泳がされても左翼席中段へ…中日・石川昂弥の今季1号をチェック

 2点差に迫られた6回には、この日に出場選手登録された24歳の長距離砲が、待望の1号を打ち上げた。先頭打者の7番・石川昂弥はフルカウントからの6球目のツーシームに食らいついた。やや泳がされたように見えたが、打球は広い本拠地の左翼席中段に飛び込んだ。

 今季74打席目での初ホームラン。高卒プロ6年目の2025年シーズンは、井上一樹新監督から開幕4番に指名されながら、極度の不振で2度の2軍落ちを経験。この日が6月15日の西武戦(ベルーナドーム)以来、約2か月半ぶりのスタメン出場だった。

 2023年には13本塁打を放っている石川に飛び出した9月の第1号。待たされていただけ、ファンの歓喜がはじけた。Xでは「石川昂弥」「石川昂弥ホームラン」がトレンド入り。改めて驚愕のパワーを見せつけられた竜党は、SNS上で「この打球だけで飯無限に食える」「やっぱロマンあるな」「これがあるから期待したんだよな」「やはり天性」「ドラゴンズを応援し続ける理由」などといった賛辞の声を並べた。

 エース左腕・大野雄大が今季9勝目を挙げ、主軸もきっちり仕事を果たした中日は、連敗を2でストップ。阪神との対戦成績を10勝9敗として、3位・DeNAとのゲーム差を「1.5」に縮めた。石川のソロは、貴重な追加点ではあったが、打率はまだ.139。残り22試合で、さらなる名誉挽回を期す。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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