◇国内男子◇ロピア フジサンケイクラシック 事前(3日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)通算20勝のキャ…
◇国内男子◇ロピア フジサンケイクラシック 事前(3日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)
通算20勝のキャリアで唯一連覇(2009、10年)を果たしている石川遼が、かねて「好きなコース」と話す富士桜で14回目の戦いに臨む。今季は開幕戦から10試合の出場でトップ10はない。キャリアワーストを更新中ではあるが、直近2試合の初日は首位タイ、3位タイと好スタートを切るなど存在感を高めつつある。
「かみ合うことが出てきているのはいいニュース」と近況を評価しながらも、やはり好スコアを継続できないことが目下の課題。「それが2日間、3日間になり、崩れることなく終えられれば優勝もできると思う。油断せず甘えずに、ということに尽きると思う」と現状を見つめる。
クリアするための課題は「ドライバーからパッティングまで。すべてのカテゴリーにおいてテーマがある」と数えきれない。今週の富士桜でいえば、例年多くの選手を苦しめてきた長いラフ。「長いクラブから短いクラブまで、ラフからのショットすべてで精度を上げていきたい」と7424ydのロングコースを見据えた。
そんな富士桜だが、今年は2番パー4(490yd)に改造が加えられた。グリーン右手前に池とビーチバンカーが新設され、よりプレッシャーのかかる打ち下ろしの2打目を強いられることになる。石川も「バンカーがパンパンに硬いので、入ったら(バンカーで)止まらずに池まで戻ってしまう。特に右手前サイドはすべて池というイメージで、本当に難しくなった」と警戒する。
難度の上がった富士桜だが、コースとの好相性は過去のデータも示している。これまで45ラウンドの平均ストローク数は「69.9」と60台をマークし、13回の出場で予選落ちは2回(2012、24年)のみ。トップ10入りは2回の優勝を含む7回と5割を超えている。「課題と向き合いながら成長できればいいですね」と話し、今年もモチベーション高く難コースと対峙(たいじ)する。(山梨県河口湖町/塚田達也)