世界女王級を迎えたゴールデングランプリ陸上2025(東京・国立競技場)の女子100mハードルでは、アメリカのトニー・マー…
世界女王級を迎えたゴールデングランプリ陸上2025(東京・国立競技場)の女子100mハードルでは、アメリカのトニー・マーシャルが12秒54で大会記録を更新して優勝。続くアリア・アームストロングが12秒68で2位に入った。日本勢では田中佑美が12秒81の自己ベストで3位に入り、日本人トップとして注目を集めた。動画にはスタートからハードルを軽快に飛び越える姿が収められた。
田中佑美は大阪府出身、立命館大学出身で、富士通に所属する日本屈指の女子ハードラー。これまでの日本歴代2位に位置する12秒83を自己記録としていたが、本大会でそれを0.02秒更新する12秒81をマークし、東京世界陸上の参加標準記録に迫った。2024年パリ五輪出場や2023年世界選手権出場の経歴も持ち、“研ぎ澄まされた瞬発力”と“粘り強さ”を兼ね備えた走りが光る選手である。
試合後のインタビューでは「参加標準記録に届かなかったのは悔しかったが、12.9秒台が最近続いていたので、自己ベストで12.8秒台前半を出せたのは良かったと思います」と笑顔で語った。また、選手層が厚い世界陸上出場争いについて聞かれると「日本選手権ファイナルが厳しい戦いになってきている。年々自分に期待するものも大きくなって、精神的にもしんどくなるが、そこに打ち勝っていきたい」と力強い言葉を残した。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部