<清瀬杯 第57回 全日本大学選抜準硬式野球大会:仙台大5-0日本福祉大>◇1日◇準々決勝◇仙台市民球場 大学準硬式にお…

<清瀬杯 第57回 全日本大学選抜準硬式野球大会:仙台大5-0日本福祉大>◇1日◇準々決勝◇仙台市民球場

 大学準硬式における4大大会の1つとされる清瀬杯 第57回 全日本大学選抜準硬式野球大会(以下、清瀬杯)。地元・仙台大は、準々決勝で日本福祉大と対戦して、5対0で勝利を手にした。

 1対0と息詰まる投手戦のなか、8回に二死から4番・菊池 琉聖捕手(花巻南出身)の安打からチャンスを作り、一挙4点で試合を決めた。きっかけを作った菊池は「長打を狙わず、出塁することを考えていた」と後ろに繋ぐ意識で安打を放ち、追加点となるホームを踏んだ。

 「1点が欲しかったので、嬉しかったです」と喜びをかみしめているようだったが、捕手としても3投手をリードして0点に抑える。阪神・坂本誠志郎捕手(履正社出身)を参考にしているというキャッチング。さらに二塁送球1.89秒の強肩を生かして、扇の要として活躍した。

 そんな菊池は花巻南で高校野球3年間をプレー。県大会でベスト4まで勝ち上がった実績はあるが、甲子園はおろか、東北大会にも進出することは出来ず。最後の夏は2回戦で敗れたが、このときにある教訓を得た。

 「最後の試合は盛岡中央が相手でした。そのときに対戦したのが齋藤 響介投手(現オリックス)です。この経験は生きていると思います。それくらい良い投手で、正直打席の中で割り切らないといけない。それくらい他の投手とは違いました」

 のちにオリックスからドラフト3位指名を受ける逸材。どの球種も凄かったからこそ、思い切ることが必要だったのだろう。

 その後、野球とは一区切りをつけたはずの菊池だが、「同じ高校の藤川(学)と笹山(翔汰)に誘われて体験に参加した」ことで準硬式へ進むようになった。

 「高校と違って学生だけで練習を決める。どうやったら上手くなれるか。自分たちで考えて野球が出来る自主性が良かったです。おかげで考える力が養われたので配球はもっと良くなって、高校の時よりも強気な配球が出来るようになったと思います」

 準硬式という高いレベルで戦う中で、勝負する度胸が身につき、強気なリードで投手陣を引っ張るようになった菊池。そのおかげもあってか、清瀬杯でベスト4までやってきた。本人も「想像していませんでしたし、いい経験が出来ている」とどこか嬉しそうに見えた。

 だから、「高校野球も楽しかったですけど、今は自分たちでチームを作って勝つのでもっと楽しい」と充実しているようだった。

 181センチ80キロと恵まれた体格を持った大型捕手・菊池。悲願の全国制覇へ、これまでの経験を生かして、強気なプレーでチームを引っ張る。