2025年8月6日、富士北麓ワールドトライアルで今年の追い風参考ながら9秒台をマークした守祐陽(大東文化大)が10秒00の自己ベストをマークした。

今シーズン好調の守は、スタート直後から鋭い加速を見せて上位をキープ。終盤でもさらにスピードを上げ、追随を振り切ってトップでフィニッシュした。レース後、電光掲示板に表示されたタイムは10秒01。会場からは驚きの声と歓声が上がった。守自身も「マジで!お願い!」と祈るような仕草を見せ、タイム確定の瞬間を待った。結果は10秒00と速報より0.01秒速い記録が確定し、守は大きなガッツポーズで全身を使って喜びを表現した。

試合後のインタビューで守は「自己ベストが出せる条件が良いレースだと思っていた。しっかり狙って自己ベストが出せてよかった。」と笑顔を見せた。今後について聞かれると「自分が世界陸上に向けてできることは全てしたと思っている。もし出番が来れば、初国際大会でプレッシャーもあると思うが、しっかりと走れる準備をしたい。」と意気込みを語った。

自己ベストを更新し、東京世界陸上の代表有力候補に躍り出た守祐陽の今後の活躍に注目だ。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部