ドラ1右腕の西舘もさらなる飛躍が期待されている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 今年もド…

ドラ1右腕の西舘もさらなる飛躍が期待されている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
今年もドラフト会議まであと2か月。スポーツメディアは早ければ当日にも「勝ち組、負け組はどこ?」と12球団の指名を採点しますが、古くからプロ野球界ではこんな格言があります。
「ドラフトの成功は5年後、10年後にならないと分からない」
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つまり、その時は甲子園のスターや東京六大学のビッグネームを獲得したチームが高評価を受けますが、必ずしもそれが「勝ち組」なのかは分からない。格言は、あくまで歴史の審判を経ないといけないと教えてくれます。
それでは、「2023年の巨人軍ドラフト」は、どうでしょうか。支配下にはこんな選手が並びました。
1位 西舘勇陽投手(中央大)
2位 森田駿哉投手(Honda鈴鹿)
3位 佐々木俊輔外野手(日立製作所)
4位 泉口友汰内野手(NTT西日本)
5位 又木鉄平投手(日本生命)
スポーツ紙のデスクが言います。
「この年の巨人のドラフトは、支配下の高校生指名がゼロで、インパクトがありました。『未来より今』を重視して、戦力の上積みを狙ったものです。系列のスポーツ紙は『超即戦力ドラフト』と報じていましたが、一部メディアからは『それってどうなの?』『バランスを欠いていないか』という意見が見られたのも事実です」
そして2年後、事態は意外な方向に進んでいました。
「ドラフトは5人獲得して、2人が一軍で戦力になれば御の字の世界です。しかし、この年の5人はいずれも一軍で頑張っている。中でも4位の泉口はお見事でしょう。当時は門脇がブレイクした後だったので、巨人ファンからも『果たして必要なのか?』『それなら高校生ショートを指名すべきでは』との声があったものです。しかし、今季の泉口はセ・リーグの打率3位(8月29日現在)で、首位打者も狙える位置にいるのです」
「2位の森田もけがから復帰し、左のエースを狙える力を秘めている。欲をいえば西舘はこんなもんじゃない。先発ローテの一角に君臨して欲しいなと思います」(前述のデスク)
西舘は今季12試合に登板(内、先発7試合)、2勝3敗、防御率4.28と苦しんでいる。現在は上半身のコンディション不良のため8月2日に登録抹消。ファームで調整を進めている。
「バランス型」もいいですが、明らかな意図を持って臨むのもドラフトの妙味。今年はどんなドラマが生まれるのでしょうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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