今永はQSを達成したが勝利には結びつかなった(C)Getty Images 力投がなかなか報われない。 現地時間8月28…

今永はQSを達成したが勝利には結びつかなった(C)Getty Images

 力投がなかなか報われない。

 現地時間8月28日、カブスの今永昇太は、敵地でのジャイアンツ戦に先発登板し、2被弾を浴びるなど、7回5安打3失点、5三振1四球の内容で5試合連続のクオリティスタート(QS=6イニング以上を自責3点以下)を達成。チームが3-4で惜敗したこの日は、指揮官が球審の判定に猛抗議し、退場処分となる一幕もあった。

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 物議を醸しているのは、2-2の同点で迎えた3回表一死一塁の場面だ。カブスの3番イアン・ハップが打席に上がると、フルカウントから際どいストライク判定で見逃し三振に倒れ、一塁走者カイル・タッカーも二盗に失敗。ここでクレイグ・カウンセル監督がベンチから飛び出し、球審に猛抗議で退場処分を受けた。退場を命じられるのは、今季3度目だ。

 カウンセル監督の怒りは、試合後も収まらない。地元スポーツ専門局『Marquee Sports Network』が取材映像を公開しており、その中で指揮官は、「正直なところ、ボールとストライクの判定が最初からあまり良くなかったと感じている」と冷静な口調でコメント。「両サイドでそれが続いていたと思う」と不満を漏らしている。

 また、ジャイアンツの3番ウィリー・アダメスに23号2ラン、24号ソロを浴びた今永の投球内容に関しては、「見事な投球をしているし、2球目もひどい球に見えない。アダメスがいい仕事をした」と評価。チームの貧打を敗因に挙げ、「点を取れなければ、勝つためにかなりいい投球が必要になる。打線が投手陣を助けきれていない」と続けていた。

 ジャイアンツとの敵地3連戦でスイープを食らい、現在ナ・リーグ中地区で2位のカブスは、首位ブリュワーズとのゲーム差が6.5。チームの連敗を止めるためには、打線の奮起が不可欠だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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