パイレーツ時代には鳴かず飛ばずだったポンセ(C)Getty Images アジアで活躍の場を模索してきた助っ人に、“世界…

パイレーツ時代には鳴かず飛ばずだったポンセ(C)Getty Images
アジアで活躍の場を模索してきた助っ人に、“世界最高峰”の舞台から熱視線が注がれている。
国際的な注目を集めるのは、現在、KBO(韓国プロ野球)リーグのハンファに所属する助っ人右腕のコディ・ポンセだ。
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日本球界でも馴染みのある助っ人だ。22年にパイレーツから日本ハムに加入したポンセは、1年目のソフトバンク戦でノーヒットノーランを達成するなど、在籍2年間で7勝(10敗)をマーク。楽天に移籍した昨季は15試合で3勝(6敗)、防御率6.72と成績を残せず。オフに契約満了に伴って自由契約となっていた。
アジア球界で新たな扉を開いた元NPB助っ人は、開幕から“無双状態”を維持。KBO記録となる開幕15連勝の達成するなど、現地時間8月28日時点で、16勝を挙げ、防御率1.66、WHIP0.88、220奪三振など「投手三冠」に君臨。文字通り怪物級の働きを見せている。
日韓両球界を渡り歩き、ついに覚醒を遂げたポンセ。そんな31歳には、鵜の目鷹の目のメジャーリーグスカウトたちも関心を示している。韓国の日刊紙『朝鮮日報』によれば、28日に行われたキウム戦には、ヤンキース、ドジャース、カブス、タイガース、パドレス、レッズ、マリナーズ、アストロズ、ダイヤモンドバックス、メッツ、ロイヤルズの球団幹部が集結。「座席が足りなくて一部のスカウトたちが立って試合を見なければならなかった」ほどの盛況ぶりを見せたという。
当人は「個人的にスカウトをされるのはありがたいが、自分の目標はあくまで韓国シリーズ進出に一助すること」と冷静に務めているが、多くのスカウトたちの存在は韓国メディアでも小さくない話題を生んでいる。
日刊紙『スポーツ朝鮮』は「今年のKBOリーグにおいてポンセは代替不可能なエースとして位置づけられている」と指摘。「国内の関係者は、日本での3年間で耐久性に課題を抱えていたポンセが、韓国でここまで成功するとは予想できなかった」とも論じた上で、メジャーでの可能性についても記している。
「近年は、メリル・ケリーを筆頭に、KBOリーグ出身の外国人投手たちがメジャーリーグに逆輸出されて成功を掴む“神話”みたいな事例が起きている。実際、ポンセを見るためにヤンキースやカブス、タイガース、レッズといった球団のスカウトが総出で動いているという裏話もある」
母国で躓き、成功を追い求めた日韓での経験を経て飛躍を遂げてきたポンセ。果たして、彼は「アメリカンドリーム」を掴めるか。最終的なシーズン結果とともに、今オフの動静は小さくない注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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