◇米国女子◇FM選手権 初日(28日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6598yd(パー72)開幕前日、姉妹は…
◇米国女子◇FM選手権 初日(28日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6598yd(パー72)
開幕前日、姉妹はチームとひそかに約束を交わしていた。2週前の「ポートランドクラシック」で岩井明愛が初優勝を飾り、米女子ツアーをともに制してから初の同組ラウンド。前年優勝のユ・ヘラン(韓国)を交えた予選ラウンドで、2人は初日の夕食代をかけてスタートした。
もちろん、負けた方が払うルールで序盤は前半4番までに3バーディを奪った明愛がリード。序盤2番(パー5)で残り191yd強から6Iでピンそば1mにつけるスーパーショットでイーグルを奪った後、続く3番(パー3)をボギーにした千怜が追う展開となった。
リードされた妹は後半にもビッグプレー。ダブルボギーをたたいた直後の12番(パー5)、フェアウェイから残り251ydの第2打を“直ドラ”でぶっ飛ばし、見事2オンに成功。「自分でびっくり。近くまで行けばいいな…と、のるとは思っていなかった」。2パットバーディを奪うと、さらに14番から2連続。終盤のピンチもしのいで「70」で終えた。
明愛は1打ビハインドだった17番で2m強のチャンスを生かしてバーディを奪い、同じく「70」でホールアウト。「17番で獲りたかったんでうれしかった」と笑顔を見せた。
普段の練習ラウンドではそれぞれがコースチェックに真剣で、勝負することは滅多にない。そもそも、この日のプレー中も2人の頭には最後まで夕食代のことは浮かばなかったという。
そろって行われたインタビュー中、明愛は「ちょっと聞いていい?(イーグルの)2番のセカンド、どうやって打ったの?」と思わず取材。千怜はそれに「絶対に(ピンの)右はダメだから左から攻めようっていう意識を持ちながら、しっかり振りぬくみたいないイメージで」と返すと、「(明愛の)4番のセカンド、あの狭いエリアを攻めたのが素晴らしかった」と左サイドの深いエリアからピン右4mにつけた姉の好プレーをたたえた。
さて、ドローに終わったゲームで夕食代はどうするか。「持ち越しですかね…」。同組ラウンドは2日目も継続。週末だってそのチャンスはある。(マサチューセッツ州ノートン/桂川洋一)