今季は菅野が受賞も「菊池雄星選手沢村賞でいいんじゃないですか?」 ドジャースのダルビッシュ有投手が、30日に発表された沢村賞について、西武の菊池雄星投手も受賞するべきだったとの見解を明かしている。 今シーズン最も優れた先発完投型の本格派投手…
今季は菅野が受賞も「菊池雄星選手沢村賞でいいんじゃないですか?」
ドジャースのダルビッシュ有投手が、30日に発表された沢村賞について、西武の菊池雄星投手も受賞するべきだったとの見解を明かしている。
今シーズン最も優れた先発完投型の本格派投手に贈られる「沢村賞」は今季、巨人の菅野智之投手が初受賞。25試合登板で自己最多の17勝(5敗)を挙げ、防御率1.59、勝率.773、171奪三振と圧巻の成績を残した。
一方で、16勝6敗、防御率1.97の好成績を残した西武の菊池雄星投手の受賞はならず。ダルビッシュは「菊池雄星選手沢村賞でいいんじゃないですか? 選考基準の曖昧さもそうだし、なにより選考委員に決めさせるのではなく記者の投票制にすればいいのでは?」とツイッターで“ダブル受賞”を推す声をあげた。
沢村賞は登板試合数(25試合以上)、完投試合数(10試合以上)、勝利数(15勝以上)、勝率(6割以上)、投球回数(200イニング以上)、奪三振(150個以上)、防御率(2.50以下)という7つの選考基準を設けている。
「自分は7項目全て満たしたことが3回あり、受賞は1回だけです(笑)」
ダルビッシュは「自分は08年に選考基準全部満たしたのですが21勝した岩隈さんが受賞しました。同時選出もという話もありましたが結果は岩隈さんだけで納得もしていました」と回顧。同年は16勝4敗、防御率1.88、200回2/3で208奪三振という圧巻の成績を残していた。
もっとも、オフに「当時の選考委員だった某OB」から「君は若い分、来年以降もとれるしから外したよ」と伝えられたといい、「本当に目指していたタイトルだったので凄く残念でした」と明かしている。さらに、「自分は7項目全て満たしたことが3回あり、受賞は1回だけです(笑)」とも綴っている。
ダルビッシュはあくまで“ダブル受賞”を推しており、「菅野投手はもちろん値するでしょう。ですが両リーグから1人選べばいいし、そもそももう勝ち数で判断する時代は過ぎていなければいけないはずです」と指摘。菅野と菊池の差を指摘するファンの声に対しては「いや両方素晴らしいわけですから2人でいいでしょう。そもそもセリーグとパリーグの成績は比べられないです」と主張している。
現在、ドジャースの一員としてワールドシリーズを戦っているダルビッシュ。2勝3敗と追い込まれているが、第6戦でドジャースが勝利すれば、第7戦で2度目の先発マウンドに上がる可能性がある。(Full-Count編集部)