東京世界陸上の開幕まで1か月を切った8月16日、男子110メートルハードルの村竹ラシッド(JAL)が12秒92の超特大日本新記録を樹立した。

村竹はスタートと同時に飛び出すと、周囲の追随を許さず、圧倒的なスピードでリードを広げトップでフィニッシュ。そのタイムは、昨夏のパリオリンピック金メダリストを0.06秒上回る快記録だった。従来の日本記録保持者・泉谷駿介の13秒04を大きく更新する世界水準の記録であり、日本の陸上界が注目する歴史的瞬間となった。村竹は電光掲示板に表示された記録を確認すると雄叫びを上げ、スタンドからは大きなどよめきと歓声が沸き起こった。

レース後のインタビューで村竹は、「今以上の記録を求めて、ダイヤモンドリーグと世界選手権を最後まで駆け抜けたい」と力強くコメント。9月13日から開催される東京世界陸上では、金メダル候補として一躍注目を集める存在となり、その活躍に期待が高まっている。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部