◇米国女子◇FM選手権 事前(26日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6598yd(パー72)マサチューセッツ…

畑岡奈紗は9年目の米ツアーを戦っている

◇米国女子◇FM選手権 事前(26日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6598yd(パー72)

マサチューセッツ州ボストン郊外で行われる今週の大会には、今季の日本人ツアーメンバー全13人が出場する。開幕3日前の夜、選手たちが向かったのはコース近郊のとある洋食レストラン。ゴルフ場の外で一堂に会し、夕食をともにしたのは初めてだった。

ツアー歴が最も長い畑岡奈紗が発起人。今シーズン、LPGAの要請でルーキーの相談役を引き受けた渋野日向子の協力を得て全員を集めた。「もっと先のタイミングもあるかなと思ったんですけど、これだけ日本人選手が一緒の試合に出ることはなかなかないので。せっかくだったらみんなでと思って。奇跡的に全員集まりました」。キャディや家族やマネジャーらも不在。普段はライバル関係にある選手だけの時間を設けた。

畑岡は13人中、渋野、勝みなみと同じ最高学年の“黄金世代”。日本ツアーを経由せずに米ツアーに飛び込んだ2017年当時は18歳だった。その年の終わりに宮里藍が現役を引退。「最年長(26歳)になっちゃったなあ。(日本人選手が)多くなったなあと改めて思いました」と時間の流れの速さを感じてやまない。

22年「DIOインプラントLAオープン」で通算6勝目を挙げたのを最後にタイトルがない。だからこそ「やっぱり刺激にはなりますよね。ことしも(現段階で日本人が)5人も勝っている」と後輩選手たちの活躍も力になる。

前週の「CPKC女子オープン」では36位。3週ぶりのツアー復帰戦を終え、「バーディチャンスをなかなか作れなかった。フェアウェイからのアイアンショットが課題かもしれない」と練習に精を出す。年間ポイントレース(レース・トゥ・CMEグローブ)は現在51位。秋は米ツアーに専念する意向だ。「今週を含めて残りは9試合。勝ちたいです」と、第一人者としての力を発揮する。(マサチューセッツ州ノートン/桂川洋一)