知的障害者のスポーツを支援する米国発祥の「スペシャルオリンピックス(SO)」。そのバドミントン競技会を滋賀県彦根市で1…

 知的障害者のスポーツを支援する米国発祥の「スペシャルオリンピックス(SO)」。そのバドミントン競技会を滋賀県彦根市で10月に開くため、主催者がクラウドファンディングを始めた。

 NPO法人スペシャルオリンピックス日本・滋賀(理事長=国松善次元知事)が、全国障害者スポーツ大会の関連行事として10月18、19日に彦根市小泉町のプロシードアリーナHIKONEで開く。神奈川、鹿児島、香港など国内外から150人が参加する。

 競技はシングルスを軸に、技能によって各クラスがある。メダルはあるが、うまい下手を競うよりも、全員が勝者としてたたえあう場にするのが特徴だという。

 選手の藤川麻衣子さん(34)=甲賀市=は2019年の世界大会で銅メダルをとった。「スマッシュを打つのが気持ちいい。練習を頑張って、勝ちたい。交流も楽しみ」と話す。コーチによると、自信を持ってプレーすることで、他者とコミュニケーションをとれる効果もあるという。

 国松理事長は「パラリンピックに知的障害者の部門はなく、SOの理解はまだ途上。滋賀から世界大会に出ていることも知ってほしい」と話す。

 募集は10月1日までホームページ(https://camp-fire.jp/projects/864619/view)で=QRコード。目標額は50万円。選手の参加費や旅費の支援に使う予定だ。(小西良昭)