(17日、第107回全国高校野球選手権大会3回戦 東洋大姫路3―2西日本短大付) 183センチ83キロと屈強な体格の鈴…

 (17日、第107回全国高校野球選手権大会3回戦 東洋大姫路3―2西日本短大付)

 183センチ83キロと屈強な体格の鈴木蓮音選手(3年)は、メンバーの誰よりも「打球を飛ばせる自信がある」という。

 だが、打席で考えていたことは違っていた。

 1点ビハインドで迎えた五回の先頭打席。逆転のきっかけには「自分の出塁が必要」だった。

 長打は捨てた。内角に狙いをすませ、直球を振り切った。「少し詰まった」がセンターの前で打球は弾んだ。その後、チームは逆転した。

 「感情的に動く人間」だという。それはよくも悪くも、プレーに影響してきた。

 昨夏の兵庫大会では2年生ながら4番。ただ、新チーム始動後、足首のけがで1週間練習を外れ、調子が上がらず明治神宮大会まで試合に出場することはなかった。

 「なにをしてもうまくいかない」。冬の練習で、走らなければならないところを歩いた。保護者同席のもと、岡田龍生監督から注意を受けたこともあった。

 「腐っていた。このままだとダメだ。やっぱり試合に出てプレーしたい」と、そこから気を抜かず一球に集中して練習に取り組んだ。

 選抜大会はスタンドから応援したが、春の兵庫県大会から結果を残し、夏の甲子園では背番号5を背負った。

 この日、三塁の守備では七回に失策し、直後に交代。「雑なプレーがでてしまった」と反省の色の方が濃かった。

 1年前とは違っていまは8番に座る。だが、「打順は関係ない。自分の役割をするだけ」と、挫折を味わった元4番打者が、東洋大姫路の強力打線を支えている。(原晟也)