40試合連続無失点のNPB新記録を樹立した阪神・石井大智(C)Getty Images 阪神の石井大智が8月17日の巨人…

40試合連続無失点のNPB新記録を樹立した阪神・石井大智(C)Getty Images
阪神の石井大智が8月17日の巨人戦(東京ドーム)で、40試合連続無失点のNPB新記録を樹立した。石井は2点リードの8回から登板。1イニングを1安打0封に抑えた。チームは3-1で巨人を下し、優勝マジックを「22」に減らした。
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背番号69は、巨人のクリーンアップと対峙した。3番・泉口友汰は、147キロ1球で中飛。続く復帰2戦目の4番・岡本和真に遊撃内野安打で出塁を許した。5番のトレイ・キャベッジには、最初の3球で3ボールとなった。
それでも全く慌てる素振りを見せなかった。落ち着いてフルカウントに整えると、内角低めいっぱいの150キロで見流し三振に仕留めた。最後は6番・岸田行倫を右直に。スコアボードに「0」を灯した中継ぎエースに対して、虎党から万雷の「イシイ・コール」が沸き起こった。
ベンチに戻ると大山悠輔から“記念球”を受け取った。中継局『BS日テレ』で解説を務めた荒木大輔氏は、「ジャイアンツの一番強いところに送り出されて、記録を塗り替える。素晴らしいですね」と大絶賛。その上で「同じユニホームを着てみたい。どんな生活を送っているのか見てみたいですね」と興味津々の様子だった。
藤川球児監督は試合後のインタビューで、「まあまあ、いつも通り。彼らしいピッチングだったと思います」と特別な祝福の言葉は控えた。それだけ、日頃からの信頼が厚く、石井の活躍は、チームにとって自然なものと受け止められているのだろう。
2021年に西武・平良海馬がマークした39試合連続無失点の壁を越え、新たな金字塔を打ち立てた“ミスター・ゼロ”。その偉業を更新するたびに、猛虎の優勝が一歩ずつ近づいていく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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