◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日(17日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6625yd(パー72…
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日(17日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6625yd(パー72)◇晴れ(観衆2990人)
ウィニングパットがカップに消えると笑顔で歓声に応えた。柏原明日架が4バーディ「68」でプレーした。後続に1打差の通算14アンダーで2019年「マスターズGCレディース」以来となるツアー3勝目をあげた。
スコアを提出する前に父・武道さん(49歳)の姿を見つけると思わず大粒の涙がこぼれた。自分のために独学でゴルフを学び、プロに導いてくれた“師匠”に初めて生で優勝を見てもらった。「長かったし、6年以上経っているような気持ちがする。両親もサポートしてくれていた。よく頑張ってこられた」と声をつまらせた。
同じ最終組のルーキー寺岡沙弥香とのマッチレース。1つ伸ばして迎えた前半8番(パー3)は右横エッジ13ydから48度で転がしてチップインバーディを奪い、単独首位に浮上した。1打ビハインドの15番は100ydから56度で5mにつけてバーディを奪った。16番(パー5)で左手前4mから連続バーディを決めて、抜け出した。
6年ぶりの優勝は厳しい道程だった。コロナ禍の2022年、23年とシードを落とし「自分でもこれ以上這いあがっていけないんじゃないかと思えた。優勝するイメージなんて正直わかなかった」と当時を振り返った。それでも22年から森守洋コーチに指導を依頼。スイングやメンタルなど細部まで突き詰める自身とは真逆で、楽観的な思考を持つコーチとの会話でうまくバランスが取れた。
プライベートでも変化があった。昨年2月に結婚を発表したが離婚していたことをこの日明かした。「たくさんの方に心配や迷惑をかけてゴルフを続けていっても良いのかなと思った。私一人だけの優勝じゃない」と家族、コーチ、スタッフら支えてくれた人に結果で恩返しすることができた。
同学年の堀琴音、永峰咲希らと2014年プロテストに合格して12年目。来年1月には30歳になる。若手の活躍が目立つ国内女子ツアーだが、「中堅、ベテランだからこそできるゴルフもある。去年の日本の上位選手が米ツアーで活躍している。それだけ日本ツアーのレベルも高い」と分析する。また年齢を重ねるにつれてコンディショニングへの理解も深まった。「自分の体と会話ができるようになった。けがも少ない方だし、体調も風邪とかは少なくなった。ひとつの技術だと思う」と胸を張った。
3勝目は通過点だ。「どの大会も勝ちたいけど、所属先のお世話になっている富士通さんの大会で勝ちたい気持ちがある」。3週前の7月「大東建託・いい部屋ネットレディス」は10回目のホステス大会だった渡邉彩香が制した。同じようにホステスVを飾りたい。10月17日開幕の「富士通レディース」(千葉・東急セブンハンドレッドC)へ照準を定めた。(長野県軽井沢町/玉木充)