◇国内男子◇ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディ取れるんだトーナメント 初日(14日)◇御前水GC (北海道…
◇国内男子◇ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディ取れるんだトーナメント 初日(14日)◇御前水GC (北海道)◇6932yd(パー72)◇曇り(観衆524人)
144人がプレーした初日、フィールド全体では700個のバーディと18個のイーグルが飛び出した。総距離が短いコースで、芝のコンディションを考慮してプリファードライも適用されている。グリーンは軟らかく、ピン位置も比較的攻めやすかった。ティショットを木にかからないよう置いていければ、かなりチャンスメークはしやすいセッティングといえた。
次週も含めた国際スポーツ振興協会(ISPS)主催2連戦のうち、今大会のコンセプトは伸ばし合い。半田晴久会長からコース選びに際して「優勝スコアは通算50アンダー出てもいい」なんて話があったとか、なかったとか…。
日本ゴルフツアー機構によると、この日のトータル700バーディは国内開催の試合としては最多の可能性もあるという。ワンアジアツアーと共同主管の2013年「タイランドオープン」2日目(152人出場)に761個のバーディと14個のイーグルが生まれた例はあるが、国内開催としては22年「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」初日の624バーディ、13イーグルを優に上回っている。
そんな記録的伸ばし合いをけん引したのが小斉平優和。10バーディを量産してツアー自己ベスト「62」をマークし、10アンダーで初の首位発進を決めた。午後スタートでも周りのスコアを気にすることなく、自らのプレーに集中。「ショットがだいたい1ピンくらいについて、それがほぼ入ってくれた」と脇目もふらずに伸ばしまくった。
少しだけ悔しいのは、平均スコア「4.146」と最もやさしいホールだった8番(パー5)を獲れなかったこと。1Wでつかまえたフェードボールはわずかに左ラフへ。「あんまりラフから打っていなかったので、(フライヤーで)あんなに飛ぶと思わなかった」というセカンドが右奥のカラーに達した。左ピンまで段を下る長いイーグルトライをうまく寄せたが、ことごとく入れていた2mほどの距離がひと筋外れた。
「11(アンダー)は、なかなかないですからね。『これ入れたら、11か…』っていうのは、ちょっとあったかもしれません」と苦笑しつつ、待望の初優勝に向けた絶好のスタートに声も弾む。きれいな朝のグリーンでプレーできる2日目へ「今日よりいいスコアで回りたいですね」と貪欲に言った。(北海道苫小牧市/亀山泰宏)