(第107回全国高校野球選手権大会2回戦 第10日〈15日〉のみどころ)■(1)花巻東(岩手)―東洋大姫路(兵庫) 花巻…
(第107回全国高校野球選手権大会2回戦 第10日〈15日〉のみどころ)
■(1)花巻東(岩手)―東洋大姫路(兵庫)
花巻東(岩手)は智弁和歌山を破った1回戦は確実に当てる打撃が徹底されていた。中軸の新田光志朗、古城大翔(だいと)、赤間史弥がそれぞれ打点をマーク。2回戦でも勝負強さを発揮できるか。
東洋大姫路(兵庫)の中軸も好機に強い。済美(愛媛)との初戦は同点の七回に3番高畑知季(かずき)と4番白鳥翔哉真(ひやま)が連続適時打。早めに得点しエース木下鷹大(ようた)を楽にしたい。
■(2)西日本短大付(福岡)―聖隷クリストファー(静岡)
西日本短大付(福岡)は犠打を絡めた堅実な攻めで、1回戦を1点差で勝ちきった。4番佐藤仁の単打1本だった中軸が、持ち味の長打力を発揮して主導権を握りたい。
聖隷クリストファー(静岡)の2年生エース高部陸は、1回戦を107球で完投した。2回戦まで中5日と休養も十分。切れのある変化球を決め球に、三振を奪う投球が期待できそうだ。
■(3)佐賀北(佐賀)―明豊(大分)
佐賀北は青藍泰斗(栃木)との1回戦で、五つの犠打全てを難なく決めた。延長十回の決勝点もスクイズ(記録は内野安打)。地方大会と同じスタイルで勝ちきり、勢いは十分。
明豊(大分)は1回戦で計12安打と切れ目のない攻撃を展開。特に1番井上太陽は長打2本を放ち得点に絡むなど好調だ。打撃戦に持ち込めば、優位に立てるだろう。
■(4)県岐阜商(岐阜)―東海大熊本星翔(熊本)
県岐阜商のエース柴田蒼亮(そうすけ)は1回戦で要所を締め、3失点完投。ただ、135球を要した。疲労の回復状況次第で継投せざるをえず、そのタイミングが重要になる。
東海大熊本星翔は1回戦で6犠打の手堅い攻撃と、無失策の堅守が光った。1番の福島陽奈汰は3安打を含む4出塁で4得点。この試合も最初の打席で出塁し、チームを勢いづけたい。