第107回全国高校野球選手権大会に出場している福岡代表の西日本短大付と静岡代表の聖隷クリストファーが日程が順調に進めば…

 第107回全国高校野球選手権大会に出場している福岡代表の西日本短大付と静岡代表の聖隷クリストファーが日程が順調に進めば、大会第10日の15日第2試合で2回戦を戦う。西日本短大付の西村慎太郎監督(53)と聖隷クリストファーの上村敏正監督(68)に、それぞれの展望や意気込みなどを聞いた。

 ――初戦を振り返ると

 西村監督 緊張の場面の繰り返しだったと思うが、よく勝ってくれた。野球の神様がほほえんでくれたと思う。

 上村監督 高部陸投手(2年)が投げ切ってくれて、いい形で点が取れた。課題にしていた、バントでしっかり送るということができた。

 ――相手の印象は

 西村監督 ここまで勝ち上がってこられた、本当にすばらしいチーム。対戦が今から楽しみ。

 上村監督 昨夏、今春と連続して甲子園に出て勝っており、力がある。うちよりはるかに、経験も実績もあるチーム。

 ――警戒する相手選手は

 西村監督 左腕の高部投手に、勢いがある。まだ2年生で可能性を秘めており、警戒している。

 上村監督 中野琉碧投手(3年)と原綾汰投手(3年)は安定している。変化球のキレや制球が良く、打たせて取る。2人を打ち崩さないと勝てない。

 ――自チームのカギとなるキーパーソンは

 西村監督 部員全員がキーパーソン。それぞれの良いところを生かしながら、みんなで力を合わせてプレーしているからだ。

 上村監督 高部投手がカギになると思う。攻撃は、下位打線がどれだけ打ってくれるかにかかっているんじゃないか。

 ――どんな戦い方がしたいか

 西村監督 向こうは、なかなか点を与えないチーム。そのため先に1点を取り、その後は抑え続けるという展開が理想。

 上村監督 できるだけ点を与えないような、最少失点に抑えるゲームをやりたい。できれば機動力も使いたいとは思う。

 ――意気込みを

 西村監督 とにかく総力戦になると思っている。その次の試合に進めるように、全力を尽くして戦い抜きたい。

 上村監督 甲子園に出られることもすごかったが、1戦目も勝てて、次はもう本当に失うものもない。選手たちに思い切ってやってほしい。(山本達洋、斉藤智子)