前田は3Aで6回1失点の好投を見せた(C)Getty Images 8月4日にヤンキースとマイナー契約を結んだ前田健太が…

前田は3Aで6回1失点の好投を見せた(C)Getty Images

 8月4日にヤンキースとマイナー契約を結んだ前田健太が、新天地で初の実戦マウンドに登った。3Aスクラントン/ウィルクスバリ・レイルライダーズの一員として、8月9日のリーハイバレー・アイアンピッグス戦に先発登板。6回を投げ1失点に抑えたと現地メディアにより報じられている。

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 今年5月にタイガースから自由契約となった前田は、その後、カブスとマイナー契約を締結、そして現在はヤンキースのマイナー所属と、短期間で目まぐるしく環境が変化。だがそれはメジャー昇格という目標を実現させるためであることは言うまでもなく、前田本人によるチャンスを求めての選択だった。

 その中で、今回のマイナーの試合での投球内容は、37歳の再起へ向け上々の出来だったと、現地メディアの評価は高い。

 スポーツサイト『The Sporting News』では、8月10日のトピックにおいて、前田のこの試合でのピッチングについて「今季序盤タイガース在籍時に7.88という防御率を記録していた頃の印象とは異なり、まだ力が残っていることを示す投球を見せた」と称賛。

 また、「今回の3A初登板がたまたまの好投だった可能性もあるが、ブロンクスで再び活躍のきっかけをつかむチャンスがまだ残されていることを証明した。もしそうなれば、ヤンキースにとっても文句のない展開となるだろう」などと綴っている。

 さらに、米誌『Sports Illustrated』でも公式サイト上で、日本人右腕のパフォーマンスをレポート。その上で、現在ヤンキースが故障者に悩まされプレーオフ進出が危ぶまれている状況であると訴えながら、「トリプルAで出番を待つ、37歳のケンタ・マエダが救世主となるかもしれない」と主張。

 加入後初の実戦で好投したことで、早期のメジャー昇格も見据える同メディアは、「シーズン残り6週間の先発ローテ入り候補になり得る内容だった」と太鼓判を押している。

 現地の反応からも、前田はこれ以上無い程のアピールでの再出発となったようだ。この先、不振が続くヤンキースの再浮上をそのピッチングで後押しすることが出来るか。豊富なメジャーキャリアを誇るベテランへの期待は、日々、高まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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