(第107回全国高校野球選手権大会2回戦 第9日〈14日〉の見どころ)■(1)仙台育英(宮城)―開星(島根) 仙台育英…
(第107回全国高校野球選手権大会2回戦 第9日〈14日〉の見どころ)
■(1)仙台育英(宮城)―開星(島根)
仙台育英は1回戦で吉川陽大が完封した。140キロ台の直球と、キレのあるスライダーを武器に被安打5、12奪三振。大会注目左腕の評判にふさわしい活躍を見せた。
開星がリズムをつかむ鍵は、右腕松浦愛珠(あしゅ)が握る。先発した1回戦で制球が乱れて四回途中で降板した。ストライク先行でリズムを作り、エースの意地を見せられるか。
■(2)沖縄尚学(沖縄)―鳴門(徳島)
沖縄尚学は1回戦で大会屈指の左腕、2年生の末吉良丞が14奪三振、無四死球で完封した。速球が持ち味の右腕新垣有絃(ゆいと)も控えており、投手層は厚い。
鳴門はバントを絡めた攻撃で、着実に加点した。計10安打と打線は好調だったが、1番野田健心、2番三木響生(ひびき)に安打が出なかった。2人が出塁し、足を積極的に使って相手を惑わせたい。
■(3)横浜(神奈川)―綾羽(滋賀)
横浜は1回戦で総合力の高さを見せた。奥村凌大(りょうた)、為永皓(ひかる)ら内野守備は堅く、投げては2年生右腕の織田翔希が127球で完封した。打線も下位まで切れ目がない。
初出場で初勝利を挙げた綾羽。左打者が並ぶ横浜打線に対し、左腕藤田陸空(りく)のできが勝敗を左右しそうだ。先発でも、継投でも、粘りの投球で流れを引き寄せたい。