<第107回全国高校野球選手権大会:山梨学院6-2聖光学院>◇12日◇2回戦◇甲子園 山梨学院・菰田 陽生投手(2年)が…

<第107回全国高校野球選手権大会:山梨学院6-2聖光学院>◇12日◇2回戦◇甲子園

 山梨学院・菰田 陽生投手(2年)が聖光学院戦で公式戦初先発を果たし、7回途中まで1失点の好投で、同校を9年ぶりの勝利に導いた。

 剛速球連発の投球だけではない姿を示した。先発で、長いイニングを投げることを意識した菰田は8割程度の出力でコントロール重視の投球を行った。最速は147キロ、平均球速140.14キロと、センバツで最速152キロをマークした西日本短大付戦では3回で平均球速146.22キロだった時と比べると、明らかに抑えているのが分かる。

 それでも6回まで無安打。聖光学院の斎藤監督は「菰田くんは独特の角度があって伸びがある」と語り、リードする横山悠捕手は「抑えめとはいっても、伸びもありましたので、打ちにくさは合ったと思います」と評する。

 また、山梨大会決勝戦から期間が空いたのも幸いした。決勝戦の日本航空戦では3回無失点の好投を見せたが、振り抜かれる打球も多かった。そこで菰田は温泉にもいきながら疲労回復に努め、フォームの動きを見直した。

 今大会は沖縄尚学・末吉 良丞投手、横浜・織田翔希投手が完封、聖隷クリストファー・高部陸投手が1失点完投勝利と、2年生投手の活躍が目立つが、194センチの剛腕・菰田も前評判通りの投球を示した。