鈴木の復調はファンにとっても待ち望んでいるものだ(C)Getty Images ナ・リーグ中地区2位にカブスは首位ブリュ…

鈴木の復調はファンにとっても待ち望んでいるものだ(C)Getty Images
ナ・リーグ中地区2位にカブスは首位ブリュワーズを6ゲーム差(8月11日時点)で追う状況となっている。ワイルドカード争いでは優位に立っていたカブスだが、一時は首位の座にも立っていただけに終盤戦へ向け、まさに踏ん張りどころと言えるだろう。
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夏場に来て一気に勢いを増しているブリュワーズをここから追い上げるために、カブス主軸打者に奮起が求められている。米メディア『Sports Illustrated』が8月9日、カブスの特集記事を配信。打撃成績が低迷している鈴木誠也、カイル・タッカーの復調こそが今後に向け「最良のシナリオ」であると訴えている。
鈴木は前半戦、本塁打と打点でリーグトップクラスの数字を記録し“オールスター級”とも評されていた中、7月は全体で4本塁打にとどまり、月間打率も2割前半と失速。同じく6月まで17本塁打と打棒を発揮していたタッカーも、7月中はわずか1本塁打と急速に打撃が落ち込み、カブス打線は一気に迫力を失うこととなった。
同メディア現在のカブスに対し、「開幕前には地区優勝の最有力候補と見られていたチームだが、8月中旬に差を広げる側ではなく、ライバルを追いかける立場になっているのは予想や予測とは真逆の展開だ」と評している。
その上で、「シカゴ打線の中軸であるこの2人が結果を出せないことで、チーム全体の得点力は明らかに低下している」と鈴木、タッカーの打撃不振の影響が大きいと主張。さらに同メディアは「再び首位争いに食い込むには、タッカーとスズキが再び打ちまくることが不可欠だ」と説いている。
また、シーズン序盤でのカブスについて、「“野球界で最も強いチームの1つ”と言えるような瞬間もあった」と振り返りながら、今季のカブスは打撃のチームであると強調し、「相手を打ちのめす野球に戻れなければ、現在の地区でのビハインドを覆すのは難しいだろう。そのためには、タッカーとスズキがスランプを抜け出し、再び得点を生み出すことが求められている」と持論を展開している。
鈴木は今月6日のレッズ戦でおよそ3週間ぶりとなる第27号を記録するなど前半戦までの調子を取り戻しつつある。開幕から打線を牽引してきたタッカーとともに、終盤戦の戦いにおいて、もう一度、絶対的な存在感を示さなければならない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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