8月に入って絶好調の大谷(C)Getty Images 夏男の勢いがやはり加速してきた。 現地時間8月10日、本拠地で行…

8月に入って絶好調の大谷(C)Getty Images
夏男の勢いがやはり加速してきた。
現地時間8月10日、本拠地で行われたブルージェイズ戦で大谷翔平は「1番・指名打者」で先発出場。初回の第1打席に先頭打者アーチとなる41号ホームランを放つなど4打数2安打、1打点、1盗塁と活躍した。
【動画】もう勢いは止まらない!大谷2試合連続の41号アーチの瞬間
前日の試合でもセンターオーバーの特大アーチを放っていた大谷のバットは、ふたたび火を噴いた。1点を追う初回の打席、カウント1-2から相手先発エリック・ラウアーが投じた甘く入ったカットボールを捉えた。やや泳がされ、最後はほぼ片手一本になりながらも、背番号17は持ち前のパワーで右翼席へと運んで見せた。
飛距離400フィート(約122メートル)、打球速度106.3マイル(約171キロ)の堂々たる一打は、MLB全30球場でホームランとなる一発となった。
7月は打率.204、出塁率.321、長打率.505とやや精彩を欠いた大谷だったが、8月に入ってからは完全に復調。直近7試合にフォーカスしても打率.481、長打率.926、3本塁打、OPS1.282のハイアベレージを叩き出している。
夏場にめっぽう強く、「夏男」と評されるだけのことはある。実際、昨年も打率こそ.235と落としたが、12本塁打と量産。さらに長打率.600、OPS.886と好成績を収め、前人未到となる「50-50(シーズン50本塁打・50盗塁)」の到達へと繋げた。
今季は投手としても活動を本格化させ、蓄積する疲労も昨年以上にあるのは想像に難くない。それでも自身の真骨頂と言える打棒でも存在をアピールする。流石としか言いようのない活躍ぶりだ。
そんな異能の活躍は、ブルージェイズの地元メディアも高く評価している。カナダのスポーツ専門局『Sports Net』で解説を務めたバック・マルティネス氏は「ショウヘイ・オオタニのような選手がまた見られるのかは分からない。よくそう言われているが、本当にそう思う」と激賞。さらに異次元ぶりを褒めちぎっている。
「投打の両方であれだけのことができるのは本当に驚きだ。今の彼は野球界で最も打ち取りにくい打者の一人だ。真ん中付近に投じてしまうと、ほとんど打ち損じはしない」
ただ、ドジャースはブルージェイズ4-5で惜敗。地区優勝争いでは依然としてナショナルリーグ西地区首位に立ってはいるものの、2位のパドレスは2ゲーム差にまで迫っている。
そうしたヒリヒリとした戦いの中で、真価を発揮し続ける大谷が、どこまで数字を伸ばすのかは興味深く見守りたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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