10日、広陵が夏の甲子園の出場辞退が発表され、大きな話題となっている。2回戦で対戦するはずだった津田学園の指揮官である佐…

10日、広陵が夏の甲子園の出場辞退が発表され、大きな話題となっている。2回戦で対戦するはずだった津田学園の指揮官である佐川竜朗監督は大会本部から発表されたコメントでは「監督として過去2回、夏の甲子園に出場して、2回とも2勝目の壁が破れなかったので、3回目の今回は2勝目をかけた広陵との対戦を楽しみにしていました」と広陵戦に向けて闘志を燃やしていた。

 そんな中で不戦勝で3回戦進出。思わぬ形で初の3回戦進出になったものの、複雑な心境でもあるようだ。

 「中井哲之監督には、甲子園練習の時に『守備をふだん通りにしっかりやれば2回勝てるよ』と声をかけていただき、その後の組み合わせ抽選会で、勝ち進めば広陵と当たることになったので、宿命的なものも感じていました。
 SNSを通じていろいろな話がとびかっていたのは承知していますが、選手には『グラウンドに立ったら雑念は切り離せ』と言い続け、1回戦以後は広陵をイメージした練習をしてきただけに、今回の辞退は残念でなりません」

 なお3回戦は横浜と綾羽の勝者と対戦することになる。17日の試合まで時間があることも踏まえて、「今夜にも選手たちに事情を説明して練習メニューを考え、『広陵戦から頭を切りかえよう』と言うつもりです」と選手たちへのケアをしながらも万全な態勢で準備をするつもりだ。

 「経験値が1回少ないまま3回戦を迎えるのは、やや不安もありますが、しっかり準備をしたいと考えています」

 1回戦では初出場の叡明と延長タイブレークの激闘を見せた。3回戦でも甲子園を沸かせるようなプレーを見せてほしい。