英2部でのデビューを飾った古橋(C)Getty Images 惜しくも“幻”となった日本代表FWのゴラッソを巡って波紋が…

英2部でのデビューを飾った古橋(C)Getty Images
惜しくも“幻”となった日本代表FWのゴラッソを巡って波紋が広がった。
論争を巻き起こしたのは、現地時間8月8日に開催されたチャンピオンシップ(イングランド2部)の開幕戦、3部からの昇格組となるバーミンガムが、プレミアリーグから降格してきたイプスウィッチをホームで迎え撃った一戦での一幕だ。
4-2-3-1の1トップでスタメン出場したバーミンガムの古橋亨梧は、立ち上がりの7分に見せ場を作った。相手DFを振り切って飛び出した9番は、果敢に飛び出してきた相手GKの頭上を交わす巧みなループシュートを放ち、ゴールネットを揺らした……がしかし、主審が直前のプレーで古橋がDFにファウルをしたと判定。得点は無効となった。
その後、試合は55分に古橋を起点とした展開からバーミンガムが先制するも、後半アディショナルタイムにPKで追いつかれ、1-1のドローで決着。ホームチームにとっては後味の悪い結末になった感は否めない。
タフな接触があったようには見えなかった。それだけに英メディアでも今夏にバーミンガムに加わった古橋のゴール取り消しには異論が飛び交った。英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』で解説を務めた元イングランド代表FWのトロイ・ディーニー氏は、「ゴールとして認められるべきだった」と指摘。「これはプレミアリーグの試合ではないんだ。チャンピオンシップの試合であり、よりフィジカルなプレーが求められる」と古橋の接触プレーがファウルに値しないという持論を展開している。
「最初の7分間のジャッジが、審判自身に大きな問題を引き起こしてしまった。あのゴールの直前でファウルとされたプレーは、明らかに流すべきだった。あれを認めなかったことで、すべてを台無しにしてしまった」
また、試合中継を担った英衛星放送『Sky Sports』の解説者で、元サンフレッチェ広島の助っ人FWでもあったドン・グッドマン氏も「笛が鳴ってなければ、フルハシの最高のフィニッシュだった」と強調。その上で「バーミンガム側は不満を覚えるだろうね。あれは最悪の決断だ」と糾弾した。
今夏にバーミンガムの一員となった古橋。そのデビュー戦でゴールこそ奪えなかったものの、地元メディア『Birmingham Live』で「常に相手の脅威となり、シュートがポストに当たってこぼれたことでゴールにも絡んだ。小柄なストライカーとしては素晴らしいパフォーマンスだった」とも絶賛されており、上々のスタートを切ったと言えそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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