第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は9日、第5日を迎え、1回戦4試合が行われる。第2試合では、大会屈指左…

第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は9日、第5日を迎え、1回戦4試合が行われる。第2試合では、大会屈指左腕と強力右打線の対決が注目となる。

【大会第5日第2試合(10時30分)】
明秀日立(茨城)-聖隷クリストファー(静岡)

 聖隷クリストファーは春夏通じて初の甲子園出場。センバツ落選のショックを乗り越えての悲願の夏甲子園出場でもあった。その原動力となったのは、2年生左腕エース髙部 陸投手(3年)だった。5試合に登板し、30イニングを投げわずか3失点。奪った三振はイニングを上回る33個だった。準決勝では6者連続三振の快投もあった。創部41年目でつかんだ栄冠。待望の夏初戦も、髙部の快投なしでは勝利をつかめないだろう。今大会、左腕の活躍も目立つだけに、髙部本人も期するものもあるだろう。

 対する明秀日立は夏2度目だが、センバツにはすでに2度出場して、甲子園春夏合わせて4勝を挙げている。今年のチームは勝ち上がるたびに打線に勢いがついてきた。特に、県大会で好調だった打率.421の1番・入江 将気外野手(3年)、打率.412の4番・野上 士耀捕手(3年)がともに右打者。茨城大会でも、昨夏甲子園で智弁和歌山(和歌山)相手に好投してチームを勝利に導いた霞ケ浦の市村 才樹投手(3年)を打ち崩した打線の中心に担う。

 大会屈指の左腕と、強力な右打線の対戦。この対立軸が勝敗を分けることになるかもしれない。