第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市北区のフェスティバ…

 第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市北区のフェスティバルホールであり、2年ぶりの出場となる宮城代表の仙台育英は大会2日目(6日)の第1試合で、鳥取代表の鳥取城北と対戦することが決まった。

 予備抽選で決まった順番の32番目に佐々木義恭主将(3年)が引いたくじは2番B。開会式翌日の第1試合で、午前8時の試合開始となった。

 第1試合には慣れている仙台育英。第1シードで臨んだ宮城大会も、ずっと第1試合で、午前4時に起きて午前5時から練習を始め、試合に向かう生活リズムだった。佐々木主将は「調整しやすい。良いスタートが切れる一つの要因になるかな」と話した。

 須江監督も「甲子園は第1試合が一番良い」と喜んだ。暑さが厳しくなく、午後はゆっくり過ごせるからだ。ただ、試合は6日と間近に迫る。「ほぼ開幕試合ですね。(調整のため)今は選手を少しでも早く寝かせたい」

 2021~23年まで法政大の監督で、今年から鳥取城北の監督を務める加藤重雄監督とは縁もある。22年に優勝した際のエース・古川翼さん(現・法政大)は加藤監督時代の法政大に進学した。須江監督は「加藤さんには採用してもらったご縁があるので、(鳥取城北の)監督になったと聞きどんなチームか調べていた」と明かした。

 東北初の全国制覇を果たした22年大会も、初戦の相手は鳥取代表の鳥取商で、大会第6日目の第1試合だった。10―0で初戦を突破すると、そのまま第1試合の日程を勝ち進んで優勝。その年をほうふつとさせる組み合わせとなった。(岸めぐみ)

■鳥取城北(鳥取代表 2年連続7回目)

 安定した投手力を柱に勝ち上がってきた。エース田中勇飛は初戦の八頭戦で完封、決勝の鳥取西戦も完投。鈴木欧音は準々決勝の倉吉東戦で16奪三振完投。準決勝の米子西戦は4―3の辛勝だったが浜野功成、田中、鈴木のリレーでしのぎサヨナラ勝ち。主将で捕手の平山暖也がリードし試合を作る。

 チーム打率は4試合で3割4分5厘。特に決勝は20安打と猛攻を見せた。1番谷口翔莉、3番高垣颯斗、6番橋本那由太らが好調だ。

 加藤重雄監督は日頃から「試合は、練習でやってきたことを出すだけだ」と強調。普段の成果を本番でそのまま出せるか、精神的な安定が鍵だ。

 鳥取勢は3年連続で初戦で零封負け。悲願の勝利をめざす。(奥平真也)

■仙台育英(宮城代表 2年ぶり31回目)

 春、夏あわせて46回目の甲子園出場だ。宮城大会では5試合で31得点3失点と攻守のバランスが良い。準決勝では仙台一を2本塁打で突き放す長打力を見せ、決勝では犠飛やスクイズなどで着実に得点し、東北学院榴ケ岡を零封で退けた。

 守りの中心はエース左腕・吉川陽大。140キロ台の直球と鋭いスライダーを効果的に使い、4試合計20回で失点はわずか2。決勝では7イニング無失点、11奪三振の力投だった。ほかにも、梶井湊斗、井須大史、刀祢悠有希、尾形陽聖と投手陣は分厚く、失策2と守備も手堅い。

 打線は1番の田山纏が2本塁打7打点と勝負強さが光る。準決勝から3番に打順を上げた土屋璃空も打率3割7分5厘と好調だ。

 1905年創立の私立。2022年夏に東北初の全国制覇、23年夏に準優勝を果たした。卒業生に上林誠知(中日)、郡司裕也(日ハム)ら。(岸めぐみ)