5日、第107回全国高校選手権大会の開催に先立って開会式が行われた。今年は暑さ対策のため16時開催となった。夕日が差し込…

5日、第107回全国高校選手権大会の開催に先立って開会式が行われた。今年は暑さ対策のため16時開催となった。夕日が差し込む中、出場全49校が入場行進でグラウンドへ。定位置に付くと、水分補給の時間が設けられるなど、球児達への配慮もなされていた。

 選手宣誓は智弁和歌山の山田 希翔主将(3年)が務めた。冒頭で「自然環境や社会の環境が変化していく中で、高校野球の在り方も問われています」と話し、「しかし、その魅力は変わりません」と語った。

 さらには「これまでもこれからも私たちを支えてくださる全ての方々ここ甲子園で思う存分野球が出来ることに感謝し、勇気を持って全力でプレーすることを誓います」と周囲への感謝を盛り込んでいた。

 同校は昨年も辻 旭陽選手(現・東海大)がクジを引き当て、甲子園100周年の思いや、同校の指導をしたイチロー氏の言葉も交え、会場を沸かせた。2年連続の大役は1932年、33年の中京商以来92年ぶり。史上2度目の出来事となったが、堂々たる宣誓に球場は拍手で包まれていた。

選手宣誓全文は以下より

宣誓。
私たちは人々の心に、大きな感動を届けたいと思います。

自然環境や社会の環境が変化していく中で、
高校野球の在り方も問われています。

しかし、その魅力は変わりません。
己の限界に挑戦し、仲間との絆を深め、
相手チームを敬い、正々堂々とルールを守りプレーする。
私たち高校球児の姿は多くの人々の心を打つと信じています。

野球を愛する仲間たち。
これまでもこれからも私たちを支えてくださる全ての方々
そしていま、ここ甲子園で思う存分野球が出来ることに感謝し、
勇気を持って全力でプレーすることを誓います。

令和7年8月5日
選手代表 智弁学園和歌山高等学校 主将 山田 希翔