◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(3日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd…

竹田麗央は今季メジャー2度目のトップ5となる4位で終えた

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(3日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd(パー72)

竹田麗央のメジャー初優勝は来季以降に持ち越しとなった。優勝した山下美夢有に4打及ばない通算7アンダー4位は、2位だった6月「全米女子オープン」に続く今季メジャー2度目のトップ5フィニッシュ。7月「エビアン選手権」でも11位だった。頂点には届かなくても、22歳が最高峰の舞台で日本勢の強さを印象付けた一人なのは間違いない。

昨年予選落ちの全英女子で堂々の優勝争い

3打差4位からのスタートでも「最後の方で優勝争いするなら意識すると思うんですけど、特には考えていませんでした」と振り返る。3打差2位で大会を折り返した6月「KPMG全米女子プロ」では、気負いもあって3日目に「80」をたたいた苦い経験があるからこその平常心。1番でいきなり3パットのボギーをたたいても「痛かったけど、そこでグリーンが重めだと気付けた。切り替えて回っていました」と崩れなかった。

パーを並べ、後半11番から2連続バーディを奪った。大会初出場の昨年はセントアンドリュースで未知の強風に翻弄されて予選落ち。今回は「去年の経験を生かして左風の時はしっかり左を向く」といった対策を徹底した。最終日を「71」にまとめ、4日間を通して「今年はしっかり自分のゴルフができた。課題も見つかった」と納得のプレーができた。

ボギーは3パットを喫した1番だけにとどめて最終日「71」

昨年11月の日米共催「TOTOジャパンクラシック」を制して米ツアーに参戦し、3月「ブルーベイLPGA」で優勝を飾った。驚異的なスピードで階段を駆け上がっているが、今大会でまだメジャー9試合目とキャリアは浅い。「セッティングが難しいですし、その中でも自分の通用するところだったり、課題が見つかった。パッティングを決め切る、なるべくボギーを減らすとか、そういうちょっとしたところ。また来年リベンジしたい」。初メジャーで9位に入った昨年の全米女子オープンからの4大会を今季につなげたように、2026年の戦いに生かすつもりだ。

新人賞レースは山下美夢有と僅差の2位で終盤戦へ

今季メジャーの全日程を終えても、シーズンは続く。14日開幕の「ザ・スタンダード ポートランドクラシック」(オレゴン州コロンビア・エッジウォーターCC)から、米本土での戦いがリスタート。「なかなかボギーにならずにしっかりパーで上がりますし、100yd以内はしっかり獲ってくる。そういうところはさすがだなと思う」と改めて敬意を表した山下とは、ハイレベルな新人賞争いを繰り広げる“ライバル”でもある。終盤戦も日本勢を引っ張る存在として米ツアーを盛り上げる。(ウェールズ・ポースコール)