1試合3度のクーリングタイム導入を提言した上原浩治氏(C)Getty Images 巨人や米大リーグのレッドソックスなど…

1試合3度のクーリングタイム導入を提言した上原浩治氏(C)Getty Images
巨人や米大リーグのレッドソックスなどで活躍した上原浩治氏が8月3日、TBS系『サンデーモーニング』に生出演。スポーツコーナーのご意見番として、5日に開幕する第107回全国高校野球選手権大会(甲子園)を前に、深刻化する猛暑対策について持論を語った。
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夏の甲子園は近年、酷暑との闘いが大きなテーマとなっている。番組では、神戸市の最高気温に関するデータを紹介。2005年8月の平均は31.5度だったのに対し、今年7月26日~8月1日の1週間平均は34.9度と、約3度も上昇している。
すでに各校でも工夫が進んでおり、南北海道代表の北海は帽子とアンダーシャツを紺色から白に変更するなど、対策を強化。大会では午前と午後の2部制を本格導入し、5回終了時にクーリングタイムを設けているが、これに加えて、7イニング制への変更、ドームや涼しい地域での実施、さらには秋開催なども議論に挙がっていることを伝えた。
こうした状況を踏まえ、上原氏は「暑さ対策はいろいろ大変だと思いますけど」と前置きした上で、「クーリングタイム。3回終わって、5回終わって、7回終わってと、3回入れてもいいんじゃないかなと僕は思うんですよね。それぐらいやった方が、水分補給とか休憩時間も長くなる」と提言した。
さらに「そうすれば9回はもちろんできます。7イニング制と言いますけども、9回までやった方が地方大会を見てもドラマがすごくあったじゃないですか。やっぱり9回までやった方がいいと思います」と現行維持の重要性を強調した。
開催地や時期を変える案については、「甲子園を目指しているので、他球場でというのはないですね。あと、部活動なので秋にやるというのは授業があるので難しい」と断言。番組司会の膳場貴子キャスターから「甲子園球場を涼しくできないもんですかね」と尋ねられると、「屋根を付けるしかないですよね。開閉式もありますから。検討してもいいかなと思いますけど、莫大(ばくだい)なお金がかかってきますから、いろいろ問題はあります」と返答した。
そして最後には、「一番は球児に聞いてほしいです」と強調。「大人が決めるんじゃなくて、野球をやっている球児たちにどうしたらいいかというのを聞いて、答えを出してほしい」と訴えるように結んだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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