◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(30日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd…

全英は人生を変えた

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(30日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd(パー72)

米通算11勝のキャリアをもってしても、ウェールズでプレーするのは初めてだ。2023年にロイヤルポースコールで行われた「全英シニアオープン」の優勝スコアは「289」で通算5オーバー。「すごく難しくて厳しい。だから、今週またゴルフがうまくなりそうな感じ」と申ジエ(韓国)は穏やかに話した。

米ツアー最初の勝利は2008年の全英だった。イングランドのサニーデールGCで、首位との1打差を逆転して制したのは20歳の時。翌年は賞金女王に輝いた。ロイヤルリバプールでの12年大会では2位に9打差をつけて節目の10勝目を挙げた。「2回優勝して、その後の人生がすごく変わった。最初の優勝で(米ツアー)メンバーになったし、2回目は日本に環境を変えるタイミングになった」。14年から日本ツアーに主軸を移しても、全英への思いも技術も、少しも色あせていない。

3位、2位の次は「もうちょっと上を目指したい」

7年ぶりに出場した23年大会は3位、昨年は首位と2打差の2位と大会3勝目に迫った。今季は5月の国内メジャー「サロンパスカップ」で7年ぶりの優勝を挙げ、勢いをつけて全英へ。「この2年間は3位、2位に終わったから、もうちょっと(順位が)上がれば良いなと思ってきました。だけど、コースを回ったらすごく厳しくて」と笑ったが、例年ガマン大会になることが多い全英は「得意」と言える試合のひとつだ。

「自分の人生のステップアップになるのは間違いない。もう1回、上がりたいです」と気持ちを強く持ちながら、開幕準備は普段通りのルーティンを崩さない。2週前に国内ツアー「明治安田レディス」を終えると、「早く(会場に)入っても、いつものルーティンと“違くなる”ので」と英国に前入りすることなく一度韓国へ。母国で体のコンディションを整えて、大会週の月曜から練習ラウンドと日本と同じペースで準備を進めている。

大会3勝となれば史上3人目

強弱が激しい雨風への対応が求められるコースに油断はできないが、頭を使わされるからこそ面白い。「考えることが大事だし、また自分のゴルフが成長できるコンディション。自分の仕事をちゃんとやる気力があるので、本当に楽しみです」。大会3勝となれば、カリー・ウェブ(オーストラリア)、シェリ・スタインハワーに並ぶ史上3人目。キャリアを大きくステップアップさせてくれるタイトルを目指して、今年も思い出の大会に挑む。(ウェールズ・ポースコール/谷口愛純)