米殿堂入りの栄光を掴んだイチロー氏(中央)。その影響力をキャロル(左)とクワン(右)が語った(C)Getty Image…

米殿堂入りの栄光を掴んだイチロー氏(中央)。その影響力をキャロル(左)とクワン(右)が語った(C)Getty Images
メジャー通算3089安打を放ち、今年1月にアジア選手として初の米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が、現地時間7月27日、ニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式典に出席。英語でのスピーチを行った。
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往年のスターたちも顔を揃える栄光の場で、「野球はただ打って投げるだけではなく、なにが大切かを教えてくれて私の人生や世界を形づくってくれた」と感謝を口にしたイチロー氏。19分間に読んだスピーチに耳を傾けた聴衆からは、割れんばかりの拍手が送られた。
野球の本場で「天才」と認められ、文字通り歴史を紡いだイチロー氏。2001年にマリナーズに移籍し、2004年にシーズン歴代最多安打記録(262本)を記録など様々な金字塔を打ち立てた背番号51が球界にもたらした価値は、現球界で戦うアジア人選手たちにとっても、小さくないものだった。
米スポーツ専門局『NBC Sports』の取材に応じた日系の母を持つスティーブン・クワン(ガーディアンズ)は、「イチローさんは、僕に似た外見で、僕と同じようにプレーし、最高レベルで成功し、それだけでなくリーグに関係する人たち全員から尊敬されている。そんな彼を見て、幼いながらに希望を持てた」と強調。幼少期からイチロー氏に羨望の眼差しを向けていたことを明かした。
また、2023年にアジア系アメリカ人初のMLB新人王に輝いたコービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)は、マリナーズで輝くイチロー氏の背中を見て、「いつか自分も同じようなレベルでプレーできるかもしれないという気持ちになった」という。
「子どもたちが、自分と何らかの形で共感できる人を見て育つと、それが彼らに刺激を与え、何か大きなことを成し遂げたいという希望を与える」
球界のアイコンとして一時代を築いたイチロー氏。多くの記録に彩られた彼のキャリアは、「一人の人が道を開くことで、後の世代も『できる』と信じられるようになると示してくれた」(クワン談)と多大なる影響を生み出したと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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