「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

原田 宥希 はらだ・ゆうき
香川オリーブガイナーズ
投手・右投右打・180センチ75キロ・1994年10月29日生(23歳)

 

 2014年秋「受験してダメなら野球をやめようと思っていた」四国アイランドリーグplusのトライアウトに合格し、香川オリーブガイナーズ入団3年目にして最速150キロに乗せた右サイドハンド。今季は以前からの武器であったスライダーに加え、ツーシームを効果的に使い、先発中心に21試合登板を重ねて8勝4敗・防御率2.90。115回を投げて110個の三振を奪い、最多奪三振のリーグタイトルを初受賞している。

 そんな原田は大阪府堺市出身。市立八田荘西小では八田荘西スピンズでソフトボールに親しみ、市立八田荘中では堺泉北リトルシニアとヤングリーグ・堺イーグルスで講師野球をプレー。大体大浪商高に進んだ。

 ただし、大阪桐蔭・藤浪晋太郎(阪神)ら同期の大阪府出身選手が脚光を浴びる中、畑田の持ち場は中継ぎ投手。最後までエースナンバーは付けることなく、卒業後は社会人クラブチームの滋賀・高島ベースボールクラブで1年間プレー。「野球がうまくなりたい」一心で次のステップを模索した末、独立リーグでのプレーを選択した。

 過去2年間は制球力に難を抱え、球速も140キロ前後に留まっていた一方、昨年はリーグ選抜として北米独立リーグでのプレーも経験するなど、外国人選手との対戦も多数経験。それらを踏まえ今季は投手リーダーとして「日ごろから率先して後輩を引っ張る」を体現。結果、球速は平均145キロ前後まで増し、内角へ投げ切る制球力・度胸も備わることに。チーム、リーグ前期3位から後期優勝の大逆襲も、後期50回3分の2を投げて65奪三振の原田なくしてはありえなかった。

 目標とする選手は香川オリーブガイナーズの先輩、同じ右サイドハンドの又吉克樹(中日)。チャンピオンシップ最終戦でついに達成した「150キロ右サイド」と、先発・リリーフ問わず与えられた役割を黙々とこなす職人芸をアピールポイントにして、原田宥希は運命の日を淡々と待つ。