(25日、第107回全国高校野球選手権長崎大会準決勝 九州文化学園5―4長崎日大=延長十回タイブレーク) 九州文化学園に…

(25日、第107回全国高校野球選手権長崎大会準決勝 九州文化学園5―4長崎日大=延長十回タイブレーク)

 九州文化学園に2点差をつけられた、十回裏タイブレーク。長崎日大の長船蒼大主将(3年)は二塁走者となった。決勝に進出するには、生還は必須だ。

 相手のワイルドピッチで三塁に進み、先頭打者の川原颯志選手(3年)の打球が外野フライになると、タッチアップで本塁へ駆けだした。頭から滑り込んで、意地の1点を返した。だが、それがチームにとって夏最後の1点となった。

 長船主将はベンチ裏で泣きじゃくり、「全員でつないだのに最後の1点がとれなかった、詰めが甘かった」と天井を仰いだ。

 春・夏と合わせて甲子園に計13回出場した伝統校で、自ら手を挙げて主将になった。目標は「甲子園で校歌を歌うこと」を掲げ、「出場するだけではだめだ」と選手を鼓舞してきた。

 準々決勝の長崎商戦では、1点を追う四回裏、2死満塁の場面で適時打を放った。2人を生還させて準決勝進出を勝ち取り、弾みを付けたはずだった。

 卒業後は大学で野球を続ける予定だ。「この悔しさを、後輩たちには味わってほしくない。来年は甲子園に行ってほしい」(菅野みゆき)