既に6地区で甲子園出場校が決まり、今夏の地方大会も佳境を迎えている。今年は浦和学院が早々に敗れさった埼玉大会をはじめ、多…
既に6地区で甲子園出場校が決まり、今夏の地方大会も佳境を迎えている。今年は浦和学院が早々に敗れさった埼玉大会をはじめ、多くの地区で波乱の展開が起きる中、目立つのは各都道府県が誇る進学校の躍進だ。
群馬では高崎が21年ぶりの4強進出を果たした。東大、京大など名門大学の合格者を数多く輩出する進学校。3回戦では延長タイブレークの10回に5点を奪ってサヨナラ勝ちを収めると、準々決勝で今春群馬大会準優勝の桐生第一を6対2で倒し勝ち上がった。準決勝では前橋育英と対戦で県内屈指の名門撃破を狙う。
兵庫の小野は今春県大会で初戦敗退と悔し涙を飲んだが、今夏は7年ぶりにベスト4進出を果たした。準々決勝ではシード校の三田学園に9回裏から2点を奪ってサヨナラ勝ち。勢いに乗る県内屈指の進学は、次戦に優勝候・東洋大姫路との一戦を迎える。
また25日に決勝を迎えた島根では、多数の国公立進学者を輩出している松江南が甲子園初出場をかけて開星と対戦。準決勝では甲子園4度の出場を誇り、24年春の島根大会で優勝した益田東を破っての決勝の舞台。悲願の初制覇を成し遂げることが出来るか。
惜しくも敗れてはしまったが、大阪では豊中が78年ぶりに8強、三国丘が16強に入り、長野では屋代が66年ぶり、伊那北が3年ぶりに8強と各県の進学校が躍進を遂げている。他にも愛知の西春、神奈川で川和がベスト16に入るなど、強豪私学ひしめく激戦区に割って入る学校もあった。
大阪桐蔭や智弁和歌山ら、学力の高い甲子園常連校以外にも県内で上位に食い込む進学校も少なくなくなってきた。野球と勉強の文武両道を掲げる学校から今後も目が離せない。