世界一連覇には、この2人の力がチームには欠かせない(C)Getty Images ドジャース・大谷翔平の圧巻の「二刀流」…

世界一連覇には、この2人の力がチームには欠かせない(C)Getty Images

 ドジャース・大谷翔平の圧巻の「二刀流」に注目が高まっている。
 
 現地21日に本拠地で行われたツインズ戦に「2番・投手兼DH」で先発出場すると、圧巻だったのは初回の攻防だ。

【動画】投げて打ってー、まさにこれぞ二刀流!大谷が3試合連続となる35号2ランを放ったシーン

 先発としてマウンドに上がった大谷は初回先頭のバイロン・バクストンに甘く入ったスライダーを捉えられ、左翼席中段まで運ばれた。

 いきなり1点を失ったが、やられたらやり返すのが大谷流だ。

 初回、先頭のムーキー・ベッツが四球を選んで出塁。無死一塁とし迎えた打席でデービッド・フェスタから4球目のチェンジアップを一閃。センターバックスクリーンに飛び込む、3戦連続の逆転35号2ランは飛距離441フィート(約134・4メートル)、打球速度113・4マイル(約182・5キロ)の豪快弾となった。

 この一発を契機にチームはその後も得点を重ね、5-2と勝利。初回に投手として被弾後の"やり返し弾"はメジャー初の快挙ともなったが、試合後インタビューでにじみ出たのは大谷の優しさだった。

 3戦連続と状態をあげる中、現在チームで心配されているのはMVPトリオの1人、ベッツの不振にもある。

 開幕からなかなか状態が上がってこないベッツを考慮し、デーブ・ロバーツ監督も後半戦から動いた。ベッツを1番、大谷を2番に置く、昨年開幕当初のオーダーに戻したのだ。

 NHK-BSの中継解説でも流された試合後インタビューでは、初回の35号2ランについて「先制を打たれてしまったので」やり返したい気持ちがあったとした上で、その後の発言だった。

 「ムーキーが出てくれたので、つなげればいいなと思って。結果的にホームランになって良かった」と笑顔。"つなぐ"意識でホームランというのも恐れ入るが、何より先頭のベッツがしっかり四球を選んでくれたことが大きかったと称えたのだ。

 試合後には後半戦からの打順変更に関して、ロバーツ監督からメッセージを受け取ったとした上で、まったく不満はなく「みんなが心地よく打てるのが1番」と、9番でもいいとジョークで返したというやり取りも明かされた。   

 あくまでフォア・ザ・チームの姿勢を崩さない背番号17の発言の数々にはネット上でも「泣ける」「大谷さんの優しさがにじみ出ている」「ベッツにも届くといいな」「まさに神発言」と反響が拡がっている。

 チームには故障者も多く抱え、苦しい状況の中、世界一連覇にはベッツの力も欠かせないことは間違いない。チームメートを思いやり、パフォーマンスでもチームをけん引していく大谷の姿勢が引き続き、注目されそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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