(22日、第107回全国高校野球選手権三重大会準々決勝 宇治山田商3―2昴学園) 甲子園には届かなかった。でも、夢のよ…
(22日、第107回全国高校野球選手権三重大会準々決勝 宇治山田商3―2昴学園)
甲子園には届かなかった。でも、夢のように駆け抜けた2年半だった。
1年からバッテリーを組む昴学園の河田虎優希(こうき)投手(3年)と主将の栗田耀(あきら)捕手(3年)。この試合、先発は急成長した石川大介(おおすけ)投手(2年)に譲り、河田投手は右翼手に入った。
六回、高校通算26本目となる栗田主将の本塁打で先制。だが、宇治山田商はその裏、今大会で21イニング無失点を続けてきた石川投手から2点をもぎとり、八回にも2安打などで1点を加点。2点差で九回に入った。
「いつでもリリーフできる」。河田選手は六回以後、守備から戻るとブルペンで肩を作っていた。昴学園は九回、2死から大出聖真選手(3年)の本塁打で1点差に迫った。続く河田選手も、栗田主将から「表情が硬すぎる。リラックスして打て」とアドバイスを受け、安打で出塁したが、後続が倒れた。
河田、栗田の両選手が出会ったのは1年生の春。「全寮制の学校で、思い切り野球をやりたい」と昴学園を選び、その夏には1年生バッテリーでチーム17年ぶりの夏の初戦突破を果たした。同じ年、白山を甲子園出場に導いた東拓司監督が赴任し、1日約7時間の練習と年間約160の練習試合をこなしてきた。
この夏、1995年の創部以来、初のベスト8に進んだ。2人が、最後の試合でバッテリーを組むことはなかったが、チームは着実に成長を続け、あと一歩で甲子園が狙える所まで来た。「1年生の時からエースと主砲。本当によく支えてくれた」と東監督はたたえる。
入学した年に35人だった部員は、今年は84人に増えた。「頼もしい投手も育ってくれた。競い合って、頂点をめざしてほしい」。2人が後輩に贈るエールだ。(本井宏人)