8回1失点の力投も敗戦投手になった中日・金丸(C)産経新聞社 中日は7月21日のDeNA戦(バンテリン)に0-1で敗れた…

8回1失点の力投も敗戦投手になった中日・金丸(C)産経新聞社

 中日は7月21日のDeNA戦(バンテリン)に0-1で敗れた。先発したドラフト1位ルーキー・金丸夢斗はプロ入り後、自身最長の8回を投げて1失点にまとめたが、打線が5安打と沈黙。あえなく4敗目(0勝)を喫した。

【動画】悔やまれる1球…中日・金丸夢斗の唯一の失点シーン

 プロ8度目の先発は、8回1失点の堂々たる投球。にもかかわらず、勝てなかったどころか、負け投手になった。Xのトレンドには「金丸くん」が浮上。竜党からは「金丸くん可哀想なんですけど」「野手陣は金丸を見て何も思えないの?」「金丸の時だけ打線湿るのなんでなん」といった悲痛の叫び声が上がった。

 唯一の失点シーンとなったのは6回。2死一、二塁からDeNAマイク・フォードへの決め球が甘く入った。ストレート3球で、カウント0-2と追い込みながら、スライダーが高めに。右前に運ばれ、二塁走者の生還を許した。

 対フォードは2回、5回も変化球を安打にされていた。それだけに、配球面にも疑問が残ったが、コントロールできなかったのは反省材料か。DeNAの中継した『DAZN』で解説を務めた球団OBの英智氏は、「いい投手だけに、悔やまれますね」と残念そうに指摘していた。

 攻撃陣はDeNAエース・東克樹の前に8回まで封じられると、伊勢大夢に交代した9回は目を覆いたくなる光景が見られた。先頭の細川成也が四球を選ぶと、井上一樹監督は代走に尾田剛樹を送った。

 ところが尾田は、まさかの一塁けん制タッチアウト。20日の同カードでは、左翼手の守備固めとして起用され、9回にライナー性の打球に対して前進したが、グラブをかすめ打球を後逸。同点の2点三塁打として、連勝ストップにつながった。“ミス”を取り返したい気持ちが気負いにつながったのか、伊勢のけん制で逆をつかれた。指揮官はリクエストを要求したが、判定は変わらなかった。

 19日までの7連勝の勢いは霧散。そして、ドラ1左腕は初白星が果てしなく遠い。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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