新庄監督の柔軟な選手起用も評価されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext 日本ハムは前半戦最終とな…

新庄監督の柔軟な選手起用も評価されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本ハムは前半戦最終となった7月21日の楽天戦(楽天モバイル)を2-0と完封勝利。同一カード3連勝、予言通りの貯金「21」フィニッシュと快進撃を続け、パ・リーグ首位のまま、前半戦を締めくくった。

 先発、細野晴希は四球を多く出しながらも要所を締め、6回2安打無失点で3勝目をマーク。

【動画】達は西武相手に、9回122球1失点の熱投を見せた

 打線は両軍0ー0で迎えた4回二死一塁から、好調な万波中正に適時二塁打が飛び出し先制、さらに相手失策の間に追加点を奪う。

 7回以降は上原健太、玉井大翔、柳川大晟と継投でつなぎ、完封リレーで大事な前半戦最終を締めくくった。

 そして、貯金21と圧倒的な強さの裏にはどんなチーム作りが奏功しているのか。 
 
 チーム本塁打は「85」と両リーグぶっちぎりの成績となっている。リーグ単独トップのフランミル・レイエスが20本塁打、万波が16本塁打、水谷瞬が9本塁打、清宮幸太郎が8本塁打、野村佑希が7本塁打、郡司裕也が5本塁打と続く。打つべき人がしっかり打っていることがわかる。

 リーグ屈指の強力打線を支えるのが、こちらも圧巻の強力投手陣だ。

 12球団トップの「19」完投を成し遂げたのは"ゆとりローテ"の影響も大きい。
 
 先発陣に充実の布陣を揃えるため、通常の6名より多い、最大8人体制で開幕からスタート。たとえ勝ち星を挙げても「投げ抹消」と間隔をあけてしっかり調整できたことで、コンディションを整えて、次の試合に臨める。結果として骨太の投手陣を作り上げた。
 
 そんな中、前半戦の戦いでは若手投手の躍進した姿も大きく注目を集めた。

 プロ4年目右腕の達孝太は7月14日の西武戦(東京ドーム)で9回2安打1失点の完投勝利。プロ2年目のデビューからの連勝記録を7に伸ばし、今シーズンは6勝無敗、防御率1.12と才能を大きく開花させようとしている。

 身長194センチと高身長から繰り出す角度ある直球、切れ味鋭いスライダー、フォークと変化球も交え、かつてチームに在籍したレジェンドOBのダルビッシュ有を彷彿させるという声も上がる。

 ほかにも就任4年目にして選手たちも指揮官の考えをしっかり理解している。複数ポジションに果敢に取り組み、「誰が先発しても、活躍できる」層の厚いチームを実現させている。

 ファンの間でも前半戦の躍進には「けが人が出なかったのが大きい」「チーム全員が同じ方向を向いているのが分かる」「新庄監督は、ファイターズ人気を大きく回復させてくれた」「見ていて、楽しい」など好感の声が多く集まっている。

 球宴を終えれば、あっという間に勝負の後半戦に突入する。新庄監督にとってもここからが腕の見せ所となる。大航海の最後にはどんな景色が待っているのか。後半戦の戦いぶりも注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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